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目が覚めた。
なんだか寂しく、儚い朝。
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テーブルに目をやると
もういないはずの人の字で『智へ』と書かれた封筒が置かれていた…。
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ありがとう、智
泣かないで、智
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たったそれだけが書かれた手紙だった…。
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智「…何で泣かなきゃいけねぇん…だ…よ……」
そう呟いたときには手紙に
一粒のシミが出来ていた…。
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そう。
Aはもう、この世にいない。
これは俺の記憶…。
Aと過ごした日々の記憶…。
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智「…好き…って伝えられなくてごめん…っ」
手紙を握り締めて俺は涙を流した。
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最期に会ったのはいつだっけ…。
Aが俺ん家に来た日だったかな…。
あ、
あれって丁度1年前か……。
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ずっとずっと…Aのこと想っててくれてありがとう。
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夢の中でAが言った言葉
俺の気持ち…知ってたの？
好き。って言ってキスしてくれた…。
何度も何度も抱きしめてくれた…。
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智「……っ、Aの馬鹿…っ」
久しぶりに口に出した名前が震えて、
涙がどんどん零れ落ちてくる…。
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ごめん。
もっと早く伝えられたらよかった…。
好きだよって。
ちゃんと言えばよかった。
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智「…好き。Aが…好き…っ。」
涙を拭いて微笑んでみた…。
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"やっと笑った(笑) 私も大好きやで(笑)"
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隣からそんな声が聞こえたような気がした…・・・。
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*＋Fin .. ＋*
終わり
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ぐぅ(プロフ) - 奈美さん» そう言ってもらえると本当に嬉しいです( ･´ω`･ ) (2014年6月5日 16時) (
レス) id: 13264e5244 (このIDを非表示/違反報告)
奈美(プロフ) - 関西弁がむちゃいいです！自分も大阪なんでドキドキしちゃいます(///ω///)♪ (2014年5月26日 16時) (レス) id: 3bd8fd6923 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぐぅ | 作成日時：2014年5月15日 16時
