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映画の内容はとても面白かった
友達みんなにオススメして観てもらいたいくらい。
だからお手洗いついでに
とりあえず京治と侑と角名くんに連絡した
そしたら3人口揃えて
“治といるのに連絡してくんなバカ”的なこと言ってきた
ごもっともです。すみません
映画中は大きいポップコーン買って治くんと一緒に食べた
さっきお昼ご飯たらふく食べてたじゃんって?
映画にポップコーンはセットでしょ?別腹でしょ
そして映画の余韻に浸って、感想話したいねってなって
ふらっと入ったカフェで食べたパンケーキも別腹でしょ
そして現在
ゆったりとショッピングモール内を見て歩いています
ここのショッピングモール、本当に広すぎて一日じゃ周りきれない
その分いろんなお店入ってて歩いてるだけでも楽しいけどね
「Aちゃんて見かけによらずよぉ食うよな」
『食べ過ぎて、付き合ってた人に振られたことあるよウケるでしょ』
「…えぇ、その男勿体な。俺たくさん食べる子好きや」
『えっ…結婚する?』
「なんでそうなんねん」
『あ、私あのお店寄りたい』
「しれっと結婚指輪見ようとすんな」
『まあ確かにちゃんと専門店行きたいね』
「そういう問題ちゃうねん……なぁAちゃん
こっちのお店のが行きたいんやない?」
『あーそうそう!あの滑り台から落ちてふわふわのボールに
ダイブするの気持ちいんだよね〜…ってなるかぁぁ!!
そこキッズスペースやないかい!入った事ないわ!』
「おお…ノリツッコミ…」
息継ぎも忘れて突っ込んでしまったじゃないか。
ゼェゼェと呼吸を整えながら、治くんを見上げると
楽しそうに笑ってた。面白かったなら良いです
その後も、あの店のその商品が凄いとか、この服が可愛いとか
ペットショップの子猫がめっちゃ癒されるとか
会話が途切れる事はほとんど無くて、沈黙も心地好くて。
なにこれめっちゃ幸せやん…
まあ、そう思ってるのは私だけだろうけど
それでもいい。大好きだ治くん
ふと視線を前方へ向けると、見覚えのある女性が
こちらへ小走りで向かって来ることに気づいた
『ねえ治くん、あれ元カノさんじゃない?』
明らか治くんロックオンして来てるわアレ。
『私、あっちのベンチに座ってるね』
「は?いや「治!」……あー…」
元カノさんが治くんの元へ辿り着く数秒前に
私は踵を返した
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作者名:OX | 作成日時:2021年8月27日 8時