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31個 ページ31

ついにこの日がやってきた






お迎えに来てくれるという宮さんを待っています

私から誘ったのに申し訳なさすぎる…
現地集合でいいと言ったのに、家まで来てくれるそうで…





玄関前をウロウロしながら握りしめていた携帯が振動し
肩を揺らしながら足を止めた




『も、もしもし』



「もう着…あ、おったわ」




数十メートル先に手を振る私服の宮さんを発見。

かっこよすぎやしませんか?隣歩いて大丈夫ですか?
一応服装や髪型もめいいっぱい頑張ったけど釣り合ってなくないですか?




『ほぇー…』



「なんや」




見惚れて棒待ちの私の目の前まで来て、不審そうに見下ろす宮さん





『5mくらい離れて歩いた方がいいですか?』



「なんでやねん…離れすぎやろ。隣歩けばええやん」



『となり…いいんですか』



「はぐれたら面倒やん。ほれ、向こうに車停めとるからはよ行くで」



『うへぁ……アッハイ!今日はよろしくお願いします!』



「おん、よろしゅうな。あ…あと、」




一歩先を歩きはじめた宮さんが
足を止めて私と向き合う








「今から敬語と苗字呼びさん付け禁止な」



『え、でも』



「ええな?」



『はい……うん』



「よし、ほな行こか
…Aちゃん。」



『!?…宮さん今名前初めて呼ん「宮さん?」…あっ』



また歩き出した彼を追いかけるように足を進めながら話していると
顔をのぞき込むようにして上から言葉を重ねられる




『…お、おさっ治くん』



「ぎこちないな」



『ってか私の名前知ってたんです……だね!?』



「初対面の時に自分でフルネーム言うてたやん」



『覚えててくれたの…』



「そら印象強かったからな」





まだ明るい日中。アパート前の細い道を抜けると
そこには宮さ…治くんのものであろう大きい車が停まっていた




「…足届くか?抱っこしたろか?」



『さすがに届くわ!!そこまでちっさくないですぅ!158くらいはありますぅ!』



「俺からしたら、じゅーぶんちっさいわ」




流れるように自然と助手席のドアを開けてくれる治くん。しんどい。むり好き




『そんなっ…私トランクでいいよ…』



「アホか。はよ乗り」





背中を押されて助手席に乗り込んだ。うわあめっちゃいい匂い…




『密室やん…我慢できるかな…』


両手で顔を覆いボソッと呟くと
運転席に乗った治くんがトランクを開けようとしたので謝った




『大丈夫、実際そんな勇気ないから』



「せやろな」

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設定タグ:宮治 , 宮侑 , ハイキュー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:OX | 作成日時:2021年8月27日 8時

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