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3日後



仕事帰りの夜道。

今日は残業でだいぶ遅くなってしまって
人通りの多い大通りを歩く足音も一つ。今日はちょっと冷えるな




今日はお昼も夜もおにぎり宮に行けなかった。
昨日は一瞬見かけただけだった。一昨日も行けなかった

無理しんどい辛い宮さんに会いたい。宮さんのお顔拝みたい。宮さん不足








先日、百貨店に行くから北さんと2人でおに宮を出る時
北さんは双子とあの女性達と何かを話していたけど何なのか真相は今も謎のままだ


覚えているのは、店から出てきた女性2人組の
泣きそうな顔だけ






それにしても、

『北さん、お婆さんに喜んでもらえたみたいでよかったなあ』



ふふふっ、と独り言を漏らしてみるが当然返事は誰からも返ってこない。そりゃそうだ







ちなみに私の職場と自宅の間におにぎり宮はある。

なので毎日お店の前を通るのだ。あと数メートルでおに宮。
遠目でも分かるけど当然暖簾も出てないし店内も暗い。もう遅いからね。






『…はぁ。タイミング良く宮さんお店から出てこないかな』



ボソッと呟いて夜空を見上げながら歩いた。
今日は満天の星空だ。月もくっきりと見えて綺麗。明日は晴れだな、良かった良かった。

にしてもやっぱり少し寒い。さっさと帰ろう…






ガラッと扉の音がして、自分を抱き締めるように腕をさすりながらそちらを見た


そして目を疑った。

アニメや漫画でよく見る、ゴシゴシと目を擦るやつやってみた





『…え、あれ、宮さん?』




いつの間にやらおに宮の近くまで歩いてきていたらしい私。

これは幻覚?会いたすぎて幻覚見てる?

あかりの消えた暗いお店から出てきて扉の鍵を閉めている宮さんがそこにいた






「…おー。今帰り?お疲れさん」



『…え?幻?』




まあ確かに最近バタバタしていて疲れは溜まっている
だけどまさかここまでとは…。仕事休み貰おうかしら





「幻なわけないやろ。本物や」



『あ゛いでっ………ほんまや』



ボケっと突っ立ってたら目の前まで来た宮さんに手刀くらった。





『ふへへっ』




痛いけど嬉しい。宮さんに会えた事が心底嬉しい

そんなニマニマ顔な私なんてスルーして、
宮さんは手に持っていたパーカーを広げた。




そして、



私に羽織らせた。






『…え?宮さ、……え?』




これはなんていうゲリライベントですか宮さん。教えてください。

いい匂いするし大きいし暖かいし心臓は煩いし殺す気ですか。そうですか。

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設定タグ:宮治 , 宮侑 , ハイキュー   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:OX | 作成日時:2021年8月27日 8時

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