おにぎり宮の店主さんに一目惚れした【宮治】 (ページ1)

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幼なじみの赤葦京治と来たこのお店。

｢A、どれ頼むの？｣

京治の声が遠くに聞こえる。

やばい。やばいやばいやばい。

｢…A？おーい｣

黒髪短髪、高身長。

｢Aー、…あれ？俺のこと見えてる？聞いてる？｣

少し垂れた優しい大きな瞳と

｢…およ？赤葦くんのお友達さ〜ん？どないしたん？｣

『…』

通った鼻筋と形の良い薄い唇に、少し低くて穏やかな声。

｢A、本当にどうしたの？｣

『宮さん好きです』

｢…へ？｣

そのぽかんとした表情も

『一目惚れしました』

｢あー…えっと、｣

｢ちょっと！A！？急に何言ってんの！？｣

『好きです！！！』

｢すんません｣

その困った顔も

『付き合ってください！！』

｢や、お断りします｣

その作り笑いも、全部。

『あっはー！！即答！バッサリ振るところも良い！』

｢ごめん、治。A普段こういう子じゃないんだけど…。今日はおにぎり持ち帰りにしとく｣

｢おん。おおきに｣

『宮さん……下の名前治さんっていうんですね！素敵です！覚えました！また明日来ます！！』

｢おにぎり買うてくれるのは大歓迎やで〜｣

『大歓迎だって…どうしよう京治』

｢都合のいい所だけ聞きとるんじゃないよ。ほら帰るよ｣

『み、宮さんまた明日！！お仕事頑張ってください！』

京治に二の腕あたりを掴まれお店から引き摺られるように出ていく間際
宮さんはニコッと笑って手を少しだけ振ってくれた。

営業スマイルも素敵です。

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赤葦くん、恐らく治くんのこと呼び方“みゃーさむ”呼びかと思うのですが
文字数の関係で治にしてます。脳内変換お願いしますm(_ _)mすみません