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蟻犠（9） ページ17
安倍side
芦屋は俺とは違う
「……？
安倍さん？」
「何年この仕事やってると思ってんだ
お前に心配されるようなヘマはしねえよ」
「俺はお前とは違う」
芦屋side
急に安倍さんが脆く見えた
まるでガラス細工みたいな感じがした
安倍さん独りになんてさせれない
だから＿＿＿
「待って！オレも行きます！」
「ハァ？」イラッ
「何がしたいんだ お前は！！
祓えるかって聞いたり
祓うなって言ったり
自分も行くって言ったり！！」
「来てもエサにされるくらいだろうが！！」
知ってるからこそやんなきゃ
「だから“エサ”になります」
「は！？」
「オレが囮で妖怪の場所が見つければ
安倍さんの役に立つでしょう？」
「怖いんじゃねぇの？」
大丈夫きっとやれる
「大丈夫です！」
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作者名：芦野 | 作成日時：2019年6月1日 20時
