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零「…、お前は不器用なんだよ。それに俺も鈍感でわからない。何年一緒にいてもわからない。今、こうして俺から逃げようとしてる理由も、泣いてる理由も。
わからないから、これから先ずっと一緒にいたいと思う。好きな女の気持ちをわかりたいっていう気持ちじゃ、足りない?」
胸の奥がきゅんと鳴いた気がした。
零はさっと、手を離した。
『……もう嫌なの。また5年も会えなくなるのも、また3人になるのも…。…できるなら、なんの危険もない平和な暮らしがしたい。
でも家族バラバラになるくらいなら、危険な目に遭った方がいい。その時は正義のヒーローとして、私たちを助けて欲しい…』
こんなこと言ったら、笑われるのに零は真剣に話を聞いてくれた。
零「最初からそう言えばいいんだ。笑ったりしないから。」
『叩いて…ごめんなさい。余計怪我させちゃった…。』
零「今回は全部俺が悪い。叩かれて当然だ。初めて叩かれたから、驚いたが。」
『…ごめんなさい。』
そういうと、零は私の頭に手をぽんと置いた。
零「こんな小さい穂花が、こんなにも俺の心を揺さぶるなんてな。」
恥ずかしくなって、顔がぼわっと熱くなった。
『も、もういいでしょ!怪我の手当てするから、家に帰るよ!』
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奏 - 106話なんですが、目覚まし時計が目指し時計になってました!! (2020年7月3日 15時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - ありがとうございます!これから受験で思うように、更新できないかもしれませんが、温かい目で見守っていただけると、幸いです。 (2020年1月10日 22時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
綾 - 何回読み直しても、凄く面白いです! これからも更新頑張ってください! (2020年1月9日 23時) (レス) id: ca55126345 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:利香信者 | 作成日時:2019年12月15日 11時