幸せ家族計画！【降谷零】Part2

96 ページ49

煌「もう全然パパに会ってないよ！」



蓮「パパのお仕事行きたい！」



『言ったでしょ。パパはラスボスと戦ってるの。もう少し待ってて。』



頬を紅潮させながら、怒っている顔も愛くるしくて、笑いそうになってしまう。



零に会えなくなって1週間が経った。



前の5年に比べれば、1週間なんて私は楽勝だけど、子供達はそうはいかない。



電話も出れないくらい忙しいらしく、声も聞かせてあげれない。



『ほら朝ご飯食べて、保育園行くよ。』



2人は私に言われていることを、渋々やっているって感じ。



なんとかしてあげたいけど、それが簡単にできないのが彼の仕事。



零…大丈夫かな？



嫌な気しかしなくて、不安に押しつぶされそう。



そんな時…零から電話が来た。



『もしもし？大丈夫なの？』



零「大丈夫じゃないが、あと少しで解決しそうなんだ。」



『わかった、みんなで待ってるから。』



零「なるべく早く終わるように努力する。」



そんな1分もない会話だったけど、彼が無事でよかった。



2人も喜んでくれるだろうと思ったけど、今日は仕事が長引きそうなので、子供達は両親に預けた。



あとで実家に連絡しよう。



そう思っていたのに、あんな悲劇に見舞われるだなんて…

97→←95 零side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す