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焼いている間、2人は零にめいっぱい遊んでもらったようで大満足だったらしい。



「「いただきます!」」



零「いただきます。」



お腹が空いた時のご飯は、本当に格別に美味しく感じられる。



蓮「パパ!今日ね、パパにそっくりなポアロのお兄ちゃんに会ってきた!」



零「そうか、どのくらい似てるか気になるな。」



煌「じゃあ次はみんなでポアロ行こうよ!」



なんとも不可能なお願いだった。



零「俺はいいよ。2人の話で似てるのはわかったから。」



『そうね。それよりハンバーグ美味しい?』



「「うん!」」



なんとか話を逸らすことができ、零も正体がバレずに済んだ。



食べ終わると、2人は机に突っ伏して寝落ちしてしまった。



『疲れたのかな?』



零「ポアロでたくさん遊んでもらったからな。2人を寝室に連れてくよ。」



『ありがとう。』



両腕に2人を抱えて、寝室に連れていき寝かしつけた後、昔話をした。



『そういえばヒロ元気にしてる?』



零「あ…、そのことなんだが…」



『どうしたの?』



零「……ヒロは死んだんだ。それに伊達も事故で…」



うそっ……、声が出なかった。



零と同じ警察学校時代の人達が、全員が亡くなってしまったことになる。



7年前までは全員元気に、警察学校で頑張っていたのに…



『……ごめんなさい、辛いこと思い出させちゃって…。時間がある時、お墓参りしたいな。』



零「……そうだな。」



知らなかった……、零は私と会わなくなった間、こんな大切なものを次々と失っていたなんて。



それなのに何故涙も見せないの?



私は今にも涙が溢れそうなのに…



たぶん私の目は、赤く充血して、頬も紅潮していることだろう。



それに気づいた零が、慰めるように抱きしめてくれた。



『……なんで、ヒロが死ななきゃいけなかったの…。もっと一緒にいられると思ってた…』



零「……俺も同じ気持ちだ。」



ヒロは、きっと誰か運命の人と結ばれて、幸せに暮らしながら仕事もバリバリこなしていると思っていた。



なのに……どうして未来ある者ばかり、いなくなってしまうんだろう

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利香信者(プロフ) - ありがとうございます! (2019年12月23日 19時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです! (2019年12月23日 15時) (レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*) (2019年12月6日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - 87ですね!すいません! (2019年12月6日 17時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あれ?86話が2つありますよ( ´△`) (2019年12月6日 1時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:利香信者 | 作成日時:2019年10月27日 23時

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