幸せ家族計画！【降谷零】

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夜になり、2人は疲れて眠った。



『よっぽど疲れてたのかも。すぐ寝ちゃった。』



父「そうか。水族館行って、庭で遊んだら、そりゃあ疲れるだろう。」



『そうだね。』



母「思い出すわねぇ、あなたが蓮達と同じくらいの時、お父さんにとっても会いたがってたの。」



父は元パイロットで、ほとんど家にいなく、私はすごく母を困らせていたらしい。



母「まだ会えないよって言ったら、いつ会える？どうしたら会える？ってそればかり聞いてきたの。今の蓮と煌と同じね。」



まぁ、言われてみたらそうなのかもしれない。



でも、私は未婚だし、お母さんみたいに何でもできるわけじゃない。



『……いつ零に会えるかな？』



そんなこと聞いても、お母さんだって、お父さんだって知らない。



父「1回、彼の職場に行ってみるのはダメかい？」



『きっと迷惑かけちゃうよ。』



それに、今彼にとって私は、ただの幼なじみで元カノにすぎないのだから。



母「職業柄、なかなか会えるような人じゃないものね。」



『…うん。』



そうだよ、付き合って結婚しても、なかなか会えないのは変わりないんだ。



父「でも、いつか会えると信じてる。蓮と煌が2人のキューピットかもしれない。」



お父さんの口から、そんなメルヘンな言葉が出てくるなんて思わなくて、少し笑ってしまった。



母「仕事と子育てで疲れてるでしょう？今日はもう寝なさい。」



『うん、おやすみ。』



実家に戻って、正解だったな。

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