幸せ家族計画！【降谷零】

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『じゃあ、気をつけて行ってきてね。信号が赤い時は止まる。青の時に渡ってね。』



「「うん！」」



ついに初めて2人だけで、おつかいに行くのだ。



キッズケータイを持たせてるし、何かあったらすぐ向かっていけるからいいけど……やっぱり不安。



『このメモに書いてあるもの買ってきてくれる？分からなかったら、大人に聞いてね。』



蓮「大丈夫だよ！」



煌「よく行くところだもん！」



『確かにそうだね。でも不安だから。』



2人一緒なら、きっと行けるよね。



「「いってきます！」」



『いってらっしゃい。』



ドアが閉まると、急に静かになる家。



2人がいるということが当たり前で、いないのが逆に変に感じる。



保育園以外、片時も離れたことに今気づいた。



父親がいないから、私が零の分も可愛がらなきゃと想いながら育ててきた。



そんな子供達が、2人だけでお買い物に行っている。



『ちゃんと買えるかな……』



子供達より、私の方が不安になってるじゃん。



お母さんも、私に初めておつかいさせる時、こんな気持ちだったのかな？



あの日から4年経ち、子供達は立派に成長したんだから、何も不安はいらないよね。



私は洗濯物をしながら、2人の帰りを待った。

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