14 風見side ページ16
『私の顔に何かついてました？』
風見「い、いえ！何にも！」
一生懸命否定したつもりが、緊張して、変な答え方になってしまった。
『もしかして、本が気になりました？工藤夫妻の大ファで、実は今夜、一緒にお食事するんです。』
風見「すごいですね！じゃあ貴方も作家さんだったり？」
『いえ、私は警察病院で外科医をしています。水無瀬由梨って言います。』
あの時、声をかけた女性の外科医か！
マスクをしていて、分からなかったが、まさかこんな美人だったとは…
風見「私は警視庁公安部の、風見裕也です。もし、怪我をしたら手当てしてくれますか？」
本名まで言ってしまい、挙句の果てには質問まで、してしまった。
『勿論。どんな怪我でも治します。でも、怪我しないのが1番ですよ。』
風見「そうですね。」
こんな美人な先生に治してもらえるなら、毎日怪我してもいいな。
なんて警察らしくもないことも考えてしまった。
すると、突然雨が降ってきた。
『嘘…、私傘持ってないのに…』
風見氏、なんと鞄に折りたたみ傘を常備していたのだ、ここで活躍しないでどうする！！
風見「傘持ってるんで、警察病院まで送りますよ。」
『え…、でも…』
風見「濡らすわけにはいきませんし、女性を1人で帰らせるなんて、警察として出来ません。」
『そのセリフ、私の知り合いの警察も言ってました。』
風見「そうですか…。」
(もしかして降谷さん？)
いや、考えるな。今から、こんな美人と相合傘できることだけを考えろ！
傘を差し出すと、ぴょこっと傘の中に入ってきた。
(今のは可愛かった…)
癒しでしかないな…
疲れきっていた風見さんも、水無瀬先生によって完全に癒されたようだ。
しかし、公園は警察病院から歩いて5分のところにあり、長くはいられなかったのだ。
彼女は病院に着くと、気をつけてくださいと言って去っていった。
その後ろ姿を、ただ見つめることしかできなかったのである。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 767人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
利香信者(プロフ) - 教えてくださって、ありがとうございます！ (2019年9月15日 10時) (
レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
壟薇 - 透が通るになってますよ (2019年9月14日 22時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - ありがとうございます！さすがだなんて、私はまだまだですよ！期待にこたえられるように、頑張りますね！ (2019年9月1日 14時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
J(プロフ) - またまた失礼します！さすがですね！今回も面白かったです。続きを楽しみにしています！ (2019年9月1日 13時) (レス) id: 770160d3db (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - ついに少年探偵団登場！ (2019年9月1日 0時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：利香信者 | 作成日時：2019年8月22日 23時
