4 ページ5
プロポーズをされてから、2人で幸せに暮らしてる。
新しいマンションに引っ越して、より夫婦感が出ている。
零「いってくる」
『いってらっしゃい』
そういって彼は私にキスをする。
これにはなかなか慣れないけど、幸せだからいいの。
そして私は寿退社をし、あの上司からも解放された。
今日は久しぶりに実家に戻った。
相変わらず和風な家で、中が広い。
インターホンを鳴らすと、召使いの人が来た。
「お嬢様、お久しぶりです。奥様はいつもの部屋にいますので。」
『ありがとう。』
いつもの部屋というのは、母が趣味でやっている生け花の部屋だ。
襖を開ければ、着物姿で生け花をやっている母がいる。
母「あら詩織、いらっしゃい。結婚おめでとう。降谷くんいい子ね。」
『ありがとうございます。私にはもったいないくらい、いい旦那ですよ。』
母「そんなことないわ。お似合いよ。ところであの事はまだ言ってないの?」
『えぇ。まだいいかと。』
母「いつかは言わなければいけないことなんだから、先延ばしにしなくていいのに。」
『近いうちに言います。』
母「この花、貴方にあげるわ。」
そう渡されたのは、ウツギの花だった。
花言葉は『秘密』
19人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:利香信者 | 作成日時:2019年8月4日 20時