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ーAー





目が覚めた時には身体中が痛んだ。


頭を撫でられてる感覚。


目を開けるとるぅとくんがいた。


何か見たことある光景だ。


さっきから可笑しい。


莉犬くんから突き落とされたこと、


今るぅとさんが頭を撫でていること、


何処かで見たような、見てないような。




る『おはよ、』



少し声が震えていて、


目が真っ赤になってるるぅとさん。




「おはよう…ございます、」



るぅとさんはちょっと作業に戻ると言って部屋を出て行った。


起き上がるにも身体が痛くて動けなかった。



『おぇっ…ぅ、っ!!、』



どこからか嗚 咽が聞こえた。


助けなきゃ…!


思った時には身体が動いていた。


それが聞こえた部屋の前に着く。



「失礼…します、」


やっぱり身体は痛くて、少し引きずるように入る。




ジ『Aちゃ…、ごめ、っ』




泣きながらすがりつくジェルさん。



私はすぐに消毒などをして掃除をした。



身体をとても痛むけれどそれどころじゃない。


必死に身体を動かした。


でも、体力なんて一欠片もなく倒れてしまう。


それを見たジェルさんは、私の方へ手を伸ばした。



ジ『おいで…、お願いっ…』



こんな弱々しいジェルさん初めて見た。


私は身体を引きずりながらジェルさんの方へと距離を縮めた。



ジ『ごめんな…、ごめん、』




抱きしめながら泣くジェルさんは


いつにも無く、子供みたいだった。




「大丈夫ですか、?」




さっきから謝ってばかりのジェルさんに問う。


ジェルさんは私の手を掴み言った。



ジ『俺の元カノがAちゃんを突き落とした』



元カノさん…、まだ忘れられてないのかな、。



「私は、大丈夫ですけど…、」



ジェルさんは大丈夫なのかな。


また思い出して辛くないのかな。


いや、きっと辛いに決まってる。




「ごめっ…なさ、っ」



何故か感情が溢れてきてしまって、


涙が同時に零れ落ちていく。


ジェルさんは優しく拭き取って


いつもの優しい落ち着く声で言った。



ジ『なんでそんな優しいん?』



微笑むジェルさんか眩しすぎて何も言葉が出なかった。



私かジェルさんに手を伸ばすと、


通じたかのように、強く抱きしめた。




人間は病弱になると人肌が恋しくなるらしい。





ジ『なあ、好きになったかも知れへん、』




夢と現実の狭間で確かに聞こえた気がした。









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つかさ - すんごく!面白いです✨ころちゃんめっちゃ優しい!莉犬くんのメンヘラ最っ高❤️ (11月13日 0時) (レス) @page20 id: 10980ac280 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - 更新頑張ってください!! (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - めちゃめちゃ面白いです!!りいぬくんがメンヘラ過ぎてビックリしましたwwたまにRもいいですね。w (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってますね (2020年12月29日 3時) (レス) id: e4973691c7 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 更新楽しみにしてますね (2020年12月16日 16時) (レス) id: 0d15cce947 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:え ん じ ぇ る | 作成日時:2020年1月11日 21時

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