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ーるぅとー





事務所に着き、僕の部屋のベッドにおく。



Aちゃん…大丈夫かな。



話を聞く限り、階段から落とされたっぽい。





「…っ、」




目をぎゅうっと瞑るAちゃん。


思わず手を握る。




なんだか懐かしいな。



僕は中学生の時不登校だった。


とは言っても、保健室登校的な感じ。



いつもの様に保健室にいたら、

Aちゃんが運ばれてきた。




僕は左側のベッドで座っていたので、


保健の先生は右側のベッドにAちゃんを乗せた。




る『わぁ…、』




顔を覗くと、すっごく綺麗で可愛らしいコ。






保健の先生は担任を呼んでくると出てった。




僕は返事も返さずに、ずっと見とれていた。



吸い込まれようにどんどん近づいていく。




触れちゃいそうなくらい近くにきた。




「…んっ、」



彼女の唇が少しだけ動いた。



その瞬間、理性を失ったかのように、



彼女にキスをしていた。








そして、今も


我に返った時に、彼女にキスをしていた。






る『懐かしい…な、』




淡くて酸っぱい。


そんな感じかな。





あの時から僕は、莉犬と仲がよかった



授業が終わったら、すぐに保健室に来て


一緒に帰ろ!と、元気よく言ってくれた。




それなのに、その日は来るのが遅かった。



心做しか、元気のない莉犬に言われた。




俺がAを階段から落とした。




言葉を失ってしまった僕は、数秒間固まっていた。




クラスの女子に、階段から落とせと言われたらしい。


落とさなかったらAを屋上から落とすと、



とにかく、脅 されていたらしい。




莉犬は自分がしてしまった過ちをかき消すように、



莉犬は何度も何度も自 殺をしようとしてた。





Aちゃんから記憶が消えたと知った時、



莉犬は屋上から飛び降りようとしてた。






ねえAちゃん…、



この事実を知ったらAちゃんはどう思う?



自分を責めちゃうのかな。



きっと、そうだ。




思い出さないで。あの日のこと。



全部忘れちゃいなよ。



全部、全部、記憶から消えろ!!!!!







振り上げた拳。


見たことある光景。



僕はAちゃんの頭を殴ろうとしていた。



あっ、僕が消したんだ。



Aちゃんの記憶…



あの日、僕がAちゃんの頭を殴ったんだ。







な『るぅとくんダメだよ。』




いつの間にかなーくんが僕の手を掴んでいた。









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つかさ - すんごく!面白いです✨ころちゃんめっちゃ優しい!莉犬くんのメンヘラ最っ高❤️ (11月13日 0時) (レス) @page20 id: 10980ac280 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - 更新頑張ってください!! (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅり - めちゃめちゃ面白いです!!りいぬくんがメンヘラ過ぎてビックリしましたwwたまにRもいいですね。w (2022年8月13日 13時) (レス) @page44 id: 23fc903083 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新待ってますね (2020年12月29日 3時) (レス) id: e4973691c7 (このIDを非表示/違反報告)
れもん - 更新楽しみにしてますね (2020年12月16日 16時) (レス) id: 0d15cce947 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:え ん じ ぇ る | 作成日時:2020年1月11日 21時

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