＊ ページ3
｢――――っ！？｣
声にならないくらい驚いた。名前がバレていたから。初対面(ルーナちゃんからすれば2回目だが、僕からすれば初対面だから、間違っていないように思う)の人に名前を呼ばれると誰だって驚くだろう。僕だって例外ではない。
例外があるとすれば有名人ぐらいだ。
｢まさか正解でしたか？ 私、運が良いですね。
まぁ、嘘ですけど。前々から知ってました。
Aさんは私の命の恩人ですから｣
僕は殺人鬼であって人を殺すことはあれど、人を助けることはない。
｢まさか、本当に覚えていないんですか？
Aさんの記憶力にはがっかりです｣
ルーナちゃんは、はぁと大きな溜め息をつく。
｢すまない。よければそのことを教えてくれないか？｣
｢しょうがないですね。あの日のことは鮮明に覚えています。なんたって九死に一生を経験したのですから。―――――――｣
話が長かったので省略するが、僕は思い出した。あの日のことを鮮明に。
｢あのルーナちゃんか、久しぶりだね。あいつのところの住み心地はどうだった？｣
｢キースさんと一緒にいるのは楽しかったですね。あと、とても快適でした。そのころの私は警察官になろうと思ってました。警察官になってAさんを捕まえようと｣
｢何故だい？｣
僕は答えがわかりきっていたが、形式上質問する。
｢両親を殺したから当然です。ですがキースさんと一緒に謎を解いていたらAさんが言っていた通り、両親はたくさんの人を殺してました。警察は私の両親が人殺しをしていたのを知
っていました。けれどお金を渡していたので黙認していました。俗にいう賄賂っていうやつです。そのときに知ったんです。警察は正義ではないと｣
｢だから何？｣
僕からすれば警察が正義であろうとなかろうと知ったことではない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しぐ(プロフ) - ゆあ♪さん» あざす (2019年1月13日 8時) (
レス) id: 7d4dce28ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - しぐさん» それはあざます(T-T)さすが早いな笑あとお前#7を#6にしちゃってない？(´･ω･｀) (2019年1月2日 18時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
しぐ(プロフ) - ゆあ♪さん» ありがとー(*´∇｀*)もう読んだぜ( ・`д・´) (2018年12月31日 8時) (レス) id: 7d4dce28ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - #2の女の子の台詞で名前変換できてないのあるよー｡新作おめ。続き楽しみにしてるね。あと暇だったら是非私も新作を出したからせめて読んでくれ。頑張れ。 (2018年12月31日 0時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぐ(シェゾ) | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月30日 17時
