殺人鬼と出会い ページ1
よく燃えるなー、この家。
あっ、小さい女の子が窓からみえる。殺してばかりじゃなくて、たまには助けてあげないとね。
失礼しまーす、と言いながらするりと家の中に入る。言ったところで答える人は誰もいない。
当然だけどね。だって僕が殺しちゃったもん。
それはそうと、女の子のところ行かなきゃはやくしないと死んじゃうし。
｢もう、大丈夫だよ。
外に出よっか、そうしないと君も死んじゃうよ？
おとうさんとおかあさんと同じように｣
僕が話しかけるまで、ガラスが割れるかと思うほど泣きわめいていた女の子は何故か急に泣き止んで頷く。僕は女の子をおんぶして、来た道(道といっていいのかわからないけれど)を引き返す。
僕は家から出たことに安堵し、一つ溜め息を吐く。
｢お嬢さん、あなたのおかあさんとおとうさんはね、悪いことをしたんだよ。だから罰を与えられたんだ。死というね｣
女の子は意味がわからないのか首をかしげた。
｢えーっとね、お嬢さんお名前は？｣
｢…………ルーナ。ルーナ・ガルシア｣
ぼそりと呟く。僕のことが恐いのかな、悲しいな、まぁ嘘だけど。
｢ルーナちゃんかいい名前だね。ルーナちゃんは、悪いことをしたら、おかあさんとかおとうさんに怒られるでしょ？｣
ルーナちゃんはこくりと頷く。
｢おかあさんとおとうさんも一緒で、悪いことをしたから、神様に怒られちゃったんだよ。だから死んじゃったの｣
｢パパとママは何したの？｣
ルーナちゃんは不思議に思ったのか、僕に尋ねる。たしかに、ルーナちゃんからすれば自慢の両親だっただろうから、その疑問も頷ける。
｢ルーナちゃんのおとうさんとおかあさんは、本当はね、人を殺していたんだよ。それもたくさんね｣
｢嘘だ、おとうさんとおかあさんはそんなことしないもん！｣
ルーナちゃんは首をふる。たしかに信じられないよね。信じられないし信じたくない。
｢ルーナちゃんはそう思うかもしれないけど、本当のことなんだ。
それはそうと、もうそろそろ目的地につくよ｣
｢……どこ？｣
｢今日から君が住む場所だよ。僕の友達の警察官のお家だ｣
ルーナちゃんを背中からおろし、メモを渡す。そしてチャイムを鳴らしてからあいつの家の前から僕は去る。
置き去りというやつだ。
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しぐ(プロフ) - ゆあ♪さん» あざす (2019年1月13日 8時) (
レス) id: 7d4dce28ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - しぐさん» それはあざます(T-T)さすが早いな笑あとお前#7を#6にしちゃってない？(´･ω･｀) (2019年1月2日 18時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
しぐ(プロフ) - ゆあ♪さん» ありがとー(*´∇｀*)もう読んだぜ( ・`д・´) (2018年12月31日 8時) (レス) id: 7d4dce28ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - #2の女の子の台詞で名前変換できてないのあるよー｡新作おめ。続き楽しみにしてるね。あと暇だったら是非私も新作を出したからせめて読んでくれ。頑張れ。 (2018年12月31日 0時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐ(シェゾ) | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月30日 17時
