▼ お兄様はイケメンです ページ5
・
部屋に入れば先に送っていた荷物は既に届いていて、あとは荷解きをすればいいだけ状態だ。
よし、とりあえず着替えよ。
一応外では外見に気を遣うようにしているけど、家の中でまでビシッとしているのは疲れが溜まる。
だから家の中では、高校時代のジャージ上下に眼鏡が定番スタイルである。
「確か、ここに……よっ、と!!」
着替えもすんだことだし、と腕捲りしてまずはパソコンを机に置いて起動させねば。
その間に服やら小物やら、ぬいぐるみに玩具をクローゼットや飾り棚にしまった。
一通り終わったところで椅子に腰掛けて、指をペキペキと鳴らしてゲーム開始だ。
"で、そのお兄様はイケメンなんだ?"
"まあ、顔は良かったよ。でも…"
"でもなに?"
"なんだなんだ?"
"なんか匂うんだよね"
"えー、不潔なのはやだ"
"え、そっちの臭いなの?笑"
ゲームをしながら仲間たちとチャットに会話が弾む。
私の暮らしの殆どは此処に重点を置かれていて、寝るかゲームするか食べるかだ。
時々寝ることも食べることも忘れるほど盛り上がることもあるけれど。
コンコン。と、ドアのノックに気づかないのも無理はない。
だってヘッドフォンしているもの、私。
「ふん〜ふん〜」
お、レアアイテム発見!!
これは絶対手に入れなければならぬ!と、カチカチと操作していると急に耳が涼しくなって、外の音が入ってきた。
「あれれ?」
「おーい、飯どうする?」
「うわっ!? え、なんで部屋に入ってるんですか!?」
振り向くとヘッドフォンを持った大介さんがやや呆れ顔で立っていて、私はゲーム時間を邪魔されたと思いブーたれる。
すると手の甲でヘッドフォンをトントンと叩き彼は言った。
「あんねー、携帯鳴らしたのに無視。部屋もノックしたのに無視。だったら勝手に入るしかねぇじゃん」
「ええ〜」
片手でスマホを探って確認すれば、「あ、ほんとだ」確かに着信履歴に名前があった。
あー、でもなー。
「大介さん言いましたよね?」
「んー?」
こてん、と可愛く首を傾げても駄目です。
「部屋には絶対勝手に入るなって」
「言いましたねー」
「私もそれお願いしてもいいですか?」
「それって、部屋に入るなって?」
「はい」
.
2611人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは☆ツンツンデレデレ、なでなで、スリスリ←(笑)したくなりますよね!そんな自分の願望を主に叶えてもらおうと思ってます(o^^o) (2021年5月12日 19時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - acoさん» aco様いつもありがとうございます☆ほんとそうですよね!私なら拝み倒すなと(笑)是非目の前にあの腹筋があるのを想像して読んでもらえたら(笑)これから少しずつ二人の変化を楽しんでもらえるように頑張ります! (2021年5月12日 19時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆朝から破壊力抜群な桃色さんをありがとうございます!いやぁ、あの美しい腹筋を目の前で見たら、そりゃ触りたくもなるし、拝みたくなりますよね←は(笑)? (2021年5月12日 17時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています!朝から佐久間さんの美しい体拝めるなんて幸せるぎるシチュエーション!!私も触りたい!これからどうなっていくのか楽しみにしています!! (2021年5月12日 15時) (レス) id: 5529cc6a26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、コメントありがとうございます!! キュンとしてもらえて嬉しいです(^^)なかなか展開が進みませんが、もっとキュンを増やせるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 13時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年4月15日 13時