5 ページ49
・
話の流れで今取り組んでる仕事のことを話せば、「……目覚まし時計」とボソリと資料を見ながら彼女が言った。
その瞬間、記憶の中に子供の頃に俺を起こしてくれていた某有名キャラクター型の目覚まし時計だったことを思い出した。
「せっかくこんなに可愛い声なんですよ。毎朝好きな人に起こしてもらえるって、それだけで一日幸せに過ごせそう」
キラキラと目を輝かせて、それが現実になった時のことを想像して話してるんだろう。
楽しい!ってのが伝わる笑顔に自然と俺も引きずられ笑っていた。
スラスラとイメージ図を絵に書いてみて、二人であーだこーだ話して。
「俺もさー、この子に起こされたいって思ったことあんだよね。なのに、いざ仕事となると売れるものっていう絶対条件下で作るわけだから、そっちにばっか目が向いて。でもだよなー、欲しいと思うわせなきゃ意味ねぇよなー」
いつの間にか頭の固い上のやつらと同じになってた。
売れるものを作らなきゃ駄目だって。
それも勿論必要なことだけど、まず最初にこれを買ってくれる人の笑顔の為に作らなきゃならないんだって再確認。
それをまさかこの子に教えられるとは。
「あんがとね」、と頭を撫でる。
「お前のおかげで、目指すとこは決まったわ!」
ぼーっと、俺を見上げてる。
どうかした?と顔を覗きみれば、「い、いえ。それは良かった、です」て慌てたように顔を背けられた。
よし!このまま煮詰めようと部屋に戻る俺は、背中に視線を感じて振り返る。
ある事に気付いたけど、
「ゲームに夢中になって明日遅刻すんなよー。おやすみ!」
ほんのりと頬を赤くしてる彼女には敢えて触れないように、部屋へ戻った。
.
2612人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんばんは☆ツンツンデレデレ、なでなで、スリスリ←(笑)したくなりますよね!そんな自分の願望を主に叶えてもらおうと思ってます(o^^o) (2021年5月12日 19時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - acoさん» aco様いつもありがとうございます☆ほんとそうですよね!私なら拝み倒すなと(笑)是非目の前にあの腹筋があるのを想像して読んでもらえたら(笑)これから少しずつ二人の変化を楽しんでもらえるように頑張ります! (2021年5月12日 19時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様、こんにちは☆朝から破壊力抜群な桃色さんをありがとうございます!いやぁ、あの美しい腹筋を目の前で見たら、そりゃ触りたくもなるし、拝みたくなりますよね←は(笑)? (2021年5月12日 17時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
aco(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています!朝から佐久間さんの美しい体拝めるなんて幸せるぎるシチュエーション!!私も触りたい!これからどうなっていくのか楽しみにしています!! (2021年5月12日 15時) (レス) id: 5529cc6a26 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - ふさん» ふ様、コメントありがとうございます!! キュンとしてもらえて嬉しいです(^^)なかなか展開が進みませんが、もっとキュンを増やせるように頑張ります(^^) (2021年5月4日 13時) (レス) id: 07fd991e4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年4月15日 13時