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「またおいでねえ!」、と宮田さんに見送られ両手いっぱいのグッズを抱えて会釈した。
こんなに非売品グッズを貰って良かったのかと聞けば、「だからご褒美なんでしょ」と頭を撫でてくれた。
……きゅん。
「はい、荷物は後ろね」
後部座席のドアを開け大介さんは私から荷物を取って置く。
パタンとドアを閉じてから助手席のドアを開けてくれて、「どうぞ〜」と少し大袈裟な仕草をして見せた。
「サクラはヤンチャに見えて実は紳士だからね。彼女をエスコートするのは当たり前!」
「…はぅっ、」
もううっとりだ。
大袈裟かもしれないけど、私は結婚できるならサクラとしたいと思ってたくらいサクラが好きで、現実にサクラのような人と出会えたら、きっとその時はその人が私の運命の人だろうと思っていたくらい。
運転手に座りシートベルトをはめた大介さんをチラリと盗み見る。
……てことはだ、大介さんが私の運命の人。
「…っぬああああ!」
「えっ? なに!?」
突然の大声で驚かせてしまって、慌てて謝った。
どうしよ。これから今まで通り暮らしていけるか私?
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興奮して寝られなかったからゲームで気を紛らわそうとしたら、そのまま寝ることが出来ず朝を迎えた。
今日は仕事だったからボヤける頭を振るって階段を下りていれば、ずるっと足を踏み外した。
「きゃっ!」、落ちると思って目を瞑って襲われるだろうと覚悟していた痛みに襲われることなくて、あれ?と瞼を開ければ、すぐ隣に大介さんの顔があった。
「…っぶねえ!」
「………っ、」
片手は手摺を持って、もう片腕は私の胴に回して落ちないように支えてくれていた。
かああと火照るのは顔だけじゃなくて、もう身体全部が熱い。
「なにやってんの?」
「……えっと、あの、」
じとっと細めた視線に見つめられ、明後日の方を見る私。
「んでぇ、お前は完徹したと」
「………はぃ、」
「はあ、もう。わかるけどね。興奮して寝られなかったんでしょ? 聖地中の聖地だもね。でも怪我しちゃダメ〜」
それもあるけど。
あの場に行けた興奮もあるけど、それとはまた別の悩みで寝られなかったんだ……なんて、その本人には言えないよね。
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三色団子(プロフ) - とても2人が可愛かったです!!また番外編作ってくだいさいいいいいいいいいいいいいい (2022年9月12日 17時) (レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!!!!! (2022年9月12日 17時) (レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 彩菜さん» コメント有難うございます!!わあっ、とっても嬉しいです(^^)有難うございます!!キュンキュンしてもらえ良かったです☆ (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» 最後までお待たせしました!そしてお読みくださり有難うございました(^^)大人のグッズどうだったでしょうね(笑)それはまた…です←最後の最後に爆弾仕掛けて終わりました(笑) (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント有難うございます!ヤバいですよね(笑)これ本当は本編に入れたかったネタなんですが都合上入れられず番外編へ(笑)色々この後の妄想を読んで下さる方にしてもらおうと思って書きました← 続きは毎度の事ながらベッターであげる予定です(^^) (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年5月17日 15時