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「阿部くんよろしく頼むよ」
「俺、佐久間専属の運転手じゃないからね」
運転手に座った阿部さんが、足を組んで偉そうに言っている大介さんを振り返った時の顔が怖かった。
きっと大介さんも同じ様に思ったのか、直ぐに足を崩して「お願いします」と頭を下げている。
「死にたくなかったらシートベルトちゃんとつけろよ」
「え？」
「聞こえてるよー」
視線を泳がせる大介さんが言うには阿部さんの運転は見かけによらず荒い、というかブレーキを踏むタイミングがおかしいらしい。
大介さんは運転する時も丁寧で穏やかだったし、だったら大介さんが運転すればいいのにって思ったけどこの車が会社のものだから立場的にそうはいかないとか。
「Aさん、しっかり休んでね」
「はい、ありがとうございました」
なんとか家まで無事にたどり着き、けれど更に酔った。
クラっとしてたら、「おっと」としっかり筋肉のついた腕に支えられる。
「ほれ、乗んな」
「え…」
私から手を離し地面に膝をついた大介さんの背中が私を誘う。
「すぐそこだけど気持ち悪いんでしょ？」
「でも、」
「そ。だったら俺行くよ？」
「ああっ待って！」
重いかなとか、恥ずかしいとか、色々考える暇なかった。多分これ大介さんの作戦だったと思う。
背中に身体を預け肩に手を乗せれば、「もっとちゃんと掴まって」と腕を引かれ、ぎゅっと抱き着く形になる。
大介さんから甘い香りがして、クンと嗅いだら「やめろよ」と苦笑いされて。
「大介さんって、甘いですね」
「妹に？」
……違うよ。いや、違わない？
「香りです。柔軟剤とはまた違う匂いがします」
同じものなのに私とは違う匂いだもん。
あっという間に門から玄関について、「A、鍵」て指示を出されたから、鞄の中の鍵を探っていたら更に距離が近くなってドキドキだ。
「タンスの中にお気に入りの石鹸仕込んでだよね。だから服に匂いがつくの」
「そうなんですか？ あ、鍵」
「サンキュー。うん、俺香水つけないから」
そうなんだ。
なんの石鹸かなって聞く前に「ただいまー」と玄関に入り大きな声を出してて、それに釣られて私も「ただいまー」と言っているうちに下ろされ、ヒールを脱がされ、そしてまたおんぶされ、あれよあれよと脱衣所へ放り込まれた。
「ちゃんと風呂入れー。酔いが回ると危ねぇから浸かるのはなしな！」
「…はーい」
お兄様、実は面倒見が良かったらしい。
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三色団子(プロフ) - とても2人が可愛かったです！！また番外編作ってくだいさいいいいいいいいいいいいいい (2022年9月12日 17時) (
レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！！！！！ (2022年9月12日 17時) (レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 彩菜さん» コメント有難うございます！！わあっ、とっても嬉しいです(^^)有難うございます!!キュンキュンしてもらえ良かったです☆ (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» 最後までお待たせしました！そしてお読みくださり有難うございました(^^)大人のグッズどうだったでしょうね（笑）それはまた…です←最後の最後に爆弾仕掛けて終わりました（笑） (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント有難うございます！ヤバいですよね（笑）これ本当は本編に入れたかったネタなんですが都合上入れられず番外編へ（笑）色々この後の妄想を読んで下さる方にしてもらおうと思って書きました← 続きは毎度の事ながらベッターであげる予定です(^^) (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年5月17日 15時
