お砂糖さんの彼女【ミニョン】 (ページ1)

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『好きです』

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突然、頭の上から降ってきた言葉に
参考書に向けていた目を上げる。

「...えっ？」

『ここ、座ってもいいですか?』

目の前に強引に座って、
私が戸惑っているのを見て微笑んでいる。

「店長さんに怒られますよ?」

『今、外出中なので大丈夫です』

「他のお客さんの目とか...」

『今は、Aさんしかいないから大丈夫』

....これはなんかの詐欺でしょうか。

私は、いつも放課後に通っているカフェのイケメンバイトさんに告白されている。

しかも、私の通っている理由は
そのバイトさんを見るため.....。

『サービスです』

ニコッと笑って、私の目の前にチョコレートケーキを置く。

「なんかの詐欺ですか？」

『ん、なんのことですか？』

首をかしげる姿まで、格好いいから憎たらしい。

「好きです...とか」

『初めて見たときから好きでした。
Aさん、僕のドタイプです！』

「さっきから気になってたんですけど、
なんで私の名前を...?」

バイトさんは、私の胸を指差して笑った。

『気になる人の名札くらい見ますよ～』

名札の存在を思い出して、
今更恥ずかしくなる。

『...で、返事は??』

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