「神様の寄越した欠陥品」Hira ページ8
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強い願いは時として形となって現れると言う。
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日も沈み、カーテンもぴったりと閉め、真っ暗になったリビングに姿見を置く。事前に用意してあった椅子に腰掛け、後ろに配置してある15W程の薄暗い照明に明かりを灯すと、目を閉じた。
本当に良いのか。
瞼の裏の漆黒を見て、この後に及んで自問自答を繰り返す自分が居た。
自己中心的だと思われても仕方が無い。
貴女がこんなことを望んでいなくとも、俺は進むために会いに行く。例え、俺の今やろうとしている行為があの人に対する冒涜以外の何物でもなかったとしても。
細く息を吐き出し、目を開けた時、感じたのは何とも言えない不思議な感覚だった。強い浮遊感を覚える不安定な状態で、辛うじて僅かに分かる平衡感覚だけを頼りに歩いているような。
弱い光源は俺を照らすことはせず、シルエットとなった人の背後から漏れ出す光の粒子がなんとも綺麗だった。
刹那、首元に当たる人肌を失った冷たい何か。後ろに広がる懐かしい香り。
首に腕を回されている、と気付いた時には早くも力が入らない状態だった。
今ここで死ねるなら本望だと思った。助けを求める思いよりも先に出たのはそんなことで、俺にとっての人生は所詮そんなものだったのだと自嘲する。
さようなら、つまらなかった世界。
電子機器のようにぷつりと意識が途絶えた。
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二楷堂 - はじめまして。この作品を読ませて頂いてとても面白いな、と思いました。メンバーも豪華で見応えがあります。これからもチームVinegarさんのご活動応援させて頂きます。 (2015年9月16日 11時) (
レス) id: 395e3ef2a2 (このIDを非表示/違反報告)
津紀(プロフ) - 楽しみだけど無理しないでね。大好きだゾ〜 (2015年9月15日 23時) (レス) id: 2f0b1601a1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル@チョコレート食べたい系女子(プロフ) - 皆さん新作(?)おめでとうございます!! 始めからとても面白くて、次のお話はいつかなぁと楽しみにしています！ ご無理なさらず頑張ってください!! (2015年9月15日 23時) (レス) id: 2184a38450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チームVinegar x他2人 | 作成日時：2015年9月13日 2時
