【ヒプノシスマイク】好き？そうですか。でも僕は大っ嫌いです。【男主】

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『お疲れ様でーす。』


お仕事が終わり、帰る準備をする。


霧野「いつもありがとうね。助かってるよ。」




この方は、オーナーの霧野さん。


ここ、「磯の憩い」という喫茶店は、霧野さんのお父さんが経営していた喫茶店である。


霧野さんは兄貴と同じ、19歳という若さでオーナーを勤めている。


霧野さんのお父さんは、元々副業で、喫茶店をやってたから、娘に譲ったらしい。


人手不足の所、見事、俺を見つけて、住む場所を与えてくれる代わりに働かせているらしい。


俺、給料も貰ってるし、家も与えられてるから、めっちゃ世話になってるんだよな。


いつかお礼をしなければ。



霧野「いつもA君が頑張ってくれるから、こんなに人気なのね。」



ふふっ、と笑っているが、大体の客が男だから、霧野さんのお陰だろうな。



霧野「コーヒー要る？」


『欲しいです。』


霧野さんのコーヒーは、バカ美味い。


子供でも飲める位の美味さである。






さぶにも飲ませたかったな……






いや、アイツには、(自称)ブクロ最強の兄が2人居るから、良いのか。



霧野「夕食まだだろ？食ってくか？」


『あ、ホットサンド食べたいです。』


霧野「りょうかい。」


霧野さんは、男っぽい言葉遣いで、個人的に、めっちゃ好きなタイプである。




まぁ、霧野さんは、親代わりだから、そんな感情なんて無いけど。




ｶﾗﾝ



客が入ってくると鳴る、あの綺麗な鈴の音が鳴った。




『今日の営業は終わってます……よ……』


碧棺「よォ。」



霧野「知り合い？」


『あ、はい！』



左馬刻様が現れた。


本当に来てくれるとは……


碧棺「……コーヒー…まだ飲めるか？」


霧野「今から作るので良かったら！」



左馬刻様は、見た目からしてザーヤク。


なのに微動だにしない霧野さんって、凄いな。



霧野「夕食食べました？」


碧棺「食ってねぇな。」


霧野「ホットサンド作ります？」


碧棺「頼むわ。」



『……2人って、知り合いっスか？』



霧野,碧棺「「いや、全く。」」




息ぴったり過ぎて……


左馬刻様も、初対面にしては落ち着いてるな。


霧野さんも、なんか嬉しそう…



碧棺「まさかここで働いてるとはな。」



『来た事あるんスか？』


碧棺「嗚呼。親父さんが切り盛りしてた時にな。」

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