【ヒプノシスマイク】好き？そうですか。でも僕は大っ嫌いです。【男主】

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神宮寺「やぁ、来たんだね。」


『寂雷さん、こんにちは。』


神宮寺「こんにちは。」



2ヶ月に1回、寂雷さんの所に行く。


あ、病気とかじゃないよ？



神宮寺「さて、最近はどうだい？」


『変わりないって感じっスかね。』


神宮寺「…………そうかい、私には、そんな感じには見えないけど？」


寂雷さん……図星です……



『あはは……よく分かりましたね。』


神宮寺「何年君の主治医をやっていると思っているんだい？」


寂雷さんは、俺がアイツ(一郎)を、嫌い始めてから、相談に乗ってもらっている。


神宮寺「今も、あの兄弟の事が嫌いかい？」


『……アイツらは……俺のダチを……凛華を軽蔑したので…』


凛華。



俺の唯一のダチ。



神宮寺「……あの時か…。」




あの時。



ヤクの事で、




凛華の事で、






あの兄弟と離れた時。





『まぁ、後悔は、してませんよ！！』



神宮寺「……今は、どのくらい大丈夫なんだい？」

『んー……今は、名前を聞いただけでは、殺気、湧かなくなったよ。』


神宮寺「テレビは、やはり無理かい？」


『まぁね。酷い殺気が湧いちゃうくらい。』


神宮寺「ふむ……それでも結構抑えられている位だね。」


ヨコハマに移り住んだ時、当初は



「山田」


その言葉だけで、相手に掴みかかっていた。


テレビでアイツらの顔を見掛けたら、



そのテレビごと壊していた。



どれだけのテレビが天国に召されたか……


神宮寺「では、いつもの薬だけで良いかな？」


『あ、前のも余ってるので、少し少なめでお願いします。』



いつも、精神安定剤を貰っている。


色々と使えるんだよ、コレ。




そういえば、まだ一緒に住んでいた時は、


コレを服薬していたのがバレて、大事になったな……





今となっては、コレの正体を言わなかったから、あんな事になったんだろうな……



それに、コレを毎日服薬しなかったのがあの事件を起こしたんだろうな……






勘違いしたいなら、すればいいよ。


『好きなだけ。』


神宮寺「？…何か言ったかい？」


『いえ！何も言ってませんよ！』



『では！』



神宮寺「また来るんだよ。」


『分かってますよー！』







寂雷さん、ありがとうね。





そう呟き、駅に向かって足を運ぶ。

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