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「A中将、最近図書室に篭ってますけど、何か捜し物ですか？」
『あー………ちょっとね。』
じじ様とお話をしてから数日が経った。
あの後、オファリングアイランドの跡地に行ったんだが、ば様が言っていたとおり、綺麗さっぱり無くなっていた。
じ様とも前のように接することが出来てるし、クザン大将も安定の脱走。
私は明日、正式に業務に復帰する予定だ。
(ちなみに前々回で廊下にてばったり出くわしたコビー君は無事じ様のお使いを終わらせたらしい。)
…………何もかもがいつも通り。日常に戻ろうとしている。
私の心の蟠りを除いて。
私はオファリングアイランドから帰ってからもずっと図書室に入り浸っていた。
オファリングアイランドにて信仰されていた神様。
何となく、知りたかった。
宗教に関する本は大体読んだはずなのだが、いまいちピンと来るものが無くて、ずっと本を漁っているのだ。
そして今日も図書室で本を漁っている。
神様一覧みたいな本とか、聖書とか。
『……やけくそで天使の一覧とかも捜してみる………？』
ものづくり、堕天した、このふたつの情報しか頼りがない。
しかも堕天した情報なんて載ってないと来た。
分かるわけが無い。
それでも私がギリギリまで探すのは、自分が【自己満足の正義】という正義を掲げているからだった。
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『…………もしかして』
捜し始めて5時間。
昼ご飯もそっちのけで地面に座り込みながら黙々と本を捲っていき、ひとり。
それらしい者がいた。
『"ガドリエル"……』
聖書外典に登場する堕天使。
人間に武器を作ることを教えた。
「神は私の救い」の意。
他の天使達と比べてたったこれっぽっちの文。
ただ、妙にこの子がしっくり来た。
『………"ガドリエル"、君だったんだね。……ガドリエル、ガドリエル、ガドリエル……。』
呼ぶ度に、ポケットに入れていたナイフが返事をする気がした。
嗚呼、ガドリエル、君があの正体だったんだな。
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ベロベロベース - 絵をメーカーで作りました、https://picrew.me/ja/image_maker/1394187/complete?cd=zQii3zmaeF (4月21日 10時) (
レス) @page2 id: 15eed5205a (このIDを非表示/違反報告)
ろそそ(プロフ) - 星猫さん» 御閲読、高評価、コメント、ありがとうございます。申し訳ないのですが只今リクエストは受け付けておりません。大変申し訳ございません。 (2022年6月12日 21時) (レス) id: 4e9a925863 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 始めまして！面白いで高評価しました！リクして良いですか？ (2022年6月12日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろそそ | 作成日時：2022年5月21日 8時
