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「安いよ〜！！」
「坊主！！買ってかねぇか！？」
ガヤガヤと賑やかな町。
ここは、商人が多いらしく、食料以外にも、色々な屋台が道のサイドにある。
私の両手は既に食料でパンパンであるのに対し、財布はスカスカだ。
まずはこの両手の食料を船に乗せに行こうか。
そう思い、入口の所へ戻ろうとするが、先程から中々辿り着けずにいる。
私は弟みたいに迷子癖も無かったはず。
記憶力も、観察力も良い方で、町に入って最初の屋台が焼き鳥屋だったことも覚えている。
「おじさん、この島から出たいの？」
「おじさんじゃなくておニーサンな。」
「おじさん。」
『……ぇ』
約3mの巨体がそこに居た。
周りより遥かに大きさが違い、注目を浴びている。
そして何故か片手にアイス、もう片手に焼き鳥。
ちゃっかり満喫してんじゃねェか。
『…………何してんすか、"青キジ大将"。』
クザン「！！！Aチャン、Aちゃんもサボり？」
『まさか。有給ですよ。』
クザン「あ、そうなの。やっと遠出許可されたのね、おめでとさん。」
『ありがとうございます、まァ許可されてないですけど。』
クザン「え」
『え』
「？おじさんとおねーさんどうしたの？」
『……何でもないよ〜、どうしたの？』
上ばかり視線が行っていたが、下に子供が居るんだった。
私は固まってる人を放っておき、女の子と目線が同じになるように、しゃがむ。
女の子「おじさんとおねーさん、この島から出たいんでしょ？
でもダメだよ。この島は入ったら出られないもん。」
クザン「……嬢ちゃん、それ、詳しく聞かせてくれや。」
………この島から出られない。
私は、女の子の淡々と話していく姿が怖かった。
女の子の目には、ハイライトが消えていて、まるでがらんどうのようだった。
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ベロベロベース - 絵をメーカーで作りました、https://picrew.me/ja/image_maker/1394187/complete?cd=zQii3zmaeF (4月21日 10時) (
レス) @page2 id: 15eed5205a (このIDを非表示/違反報告)
ろそそ(プロフ) - 星猫さん» 御閲読、高評価、コメント、ありがとうございます。申し訳ないのですが只今リクエストは受け付けておりません。大変申し訳ございません。 (2022年6月12日 21時) (レス) id: 4e9a925863 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 始めまして！面白いで高評価しました！リクして良いですか？ (2022年6月12日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろそそ | 作成日時：2022年5月21日 8時
