その男、狂ってしまった。 ページ31
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あれからどれくらい時間が経ったのだろうか。
ヴァチャス様とナリア様、その他沢山の亡くなった方々は敷地内の方に埋めさせて貰った。
亡くなった方をお見送りする等の仕来りは残念ながら学習しておらず、申し訳なさを感じながら、1人ずつ、丁寧に墓を作り、申し訳程度の墓石を建てた。
がらんどうになってしまったメイドさん達には、安らかに眠って欲しい思いがありながらも、自分一人では生きていけないので、申し訳ないが俺の身の回りの世話をしてくれている。
近々外交をする予定だったディユ家にはどうしても外れない用事が出来た、と断りを入れ、それっきり、どこの所とも外交をしないように、連絡を絶った。
今は教養が足りないから。
今は本を読んで、沢山勉強して。
どこの国にも負けないような国を作ろう。
書庫に引きこもって政治、統計、経営、関係ある物から関係ない物まで目に映ったもの全てを読み、全てを吸収するように本を手に取る。
アイツらが所属していた国はどこなのか。
戦争とは、どのような手順で仕掛けられるのか。
如何に合理的で、効率良く、完成度が高い理想の復讐をしようか。
憎い。
その感情だけで生きていく。
地下へ向かう階段を、
1段ずつ踏みしめるように下る。
やっぱりおわかれはさみしいから。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
血まみれになっていたのが嘘みたいに綺麗になった体を、
とても綺麗な肌を撫で、
冷却魔法をかけ直し、
子供一人分が入る箱に入れ直し、
「くるしおさま…」
それは、歳の幼い2人には、辛い体験だった。→←それは、心が割れる瞬間だった。
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ろそそ(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます。拙い文章の集まりで出来た作品ではありますが、これからも楽しんで読んでいただければと思います。更新頑張ります。 (2022年11月11日 20時) (
レス) id: af58cd8c8e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年11月4日 22時) (レス) id: 238b034c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろそそ | 作成日時：2021年6月6日 14時
