その男、お勉強。 ページ22
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『「さぁ、旅へ出よう、ジュリシス、次は俺が守ってやるさ。」「お前との旅は楽しめる代わりに命が何個あっても足りなさそうだ。」この2つの文からは2人が長い血族の縛りから解放され、2人で過ごして行くことを表しています。』
『そして、2つ目の文、ジュリシスがロサリオへ放った言葉は、呆れと共に期待が込められ、2人の友情が強く表される文でもあります。』
どうもこんにちは、只今クルシオ様のお勉強タイムでございます。
「ふむ………この2人はこの後、どうなったと思う？」
『……そうですね、原作にはこの後の物語は書かれていませんが、楽しい出来事ばかりでは無いでしょうね。』
「やはりそう考えるか。」
国語、物語を読んで登場人物の心情を読み取るというめあて。
クルシオ様は行動こそ馬鹿らしいが、実はお勉強が出来るのである。
決められためあてのその奥を追求し、自分が考えた仮説を私の考えと一致するか質問してくる。
一致するならばそうやって考えられる訳を、一致しないのであれば、どこを読めばお互いの考え方になるのか。
庭や廊下を駆け回る姿は無く、机に向かって黙々と考えを綴っていく姿、これが所謂ギャップと言うやつなのか。
「あと数年でフレット、お前は中等部へ入学してもらう。コレはお父様、お母様が決定させたものだ。無論、俺も賛成している。異論はあるか？」
『あるならばクルシオ様のお勉強会に付き合ってませんよ。』
エーミール様との交流が成功した後、クルシオ様は中等部へ入学することを密かに楽しみにしていた。
小等部は、入学はしたものの、3年でやめてしまったらしく、ヴァチャス様、ナリア様、そして執事様も、クルシオ様に一層と過保護になったらしい。
俺は正直、クルシオ様の身に何があったのか、どういった事件がクルラ家で起こったのか分からない。
ただ、ひとつ言えるとすれば、俺はどんな事があってもクルシオ様の側近を辞めないという事だ。
「失礼します。」
「どうした、執事。」
「お勉強のところ申し訳ありません、近頃ディユ家との外交があるらしいです。」
「つきまして、ヴァチャス様がシオッリラ様に、ディユ家の御子息様と交流を行って欲しいと仰っております。」
「ディユ家か………。」
「うむ、いいぞ、フレットも同室してくれ」、
『かしこまりました。』
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ろそそ(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます。拙い文章の集まりで出来た作品ではありますが、これからも楽しんで読んでいただければと思います。更新頑張ります。 (2022年11月11日 20時) (
レス) id: af58cd8c8e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年11月4日 22時) (レス) id: 238b034c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろそそ | 作成日時：2021年6月6日 14時
