この男、約束、 ページ18
’
「そういえばフレットさんって私と同年齢なんですね」
ショッピ君から聞いた情報をもとに、話しかける。
先程私のために私を怒ってくれたフレットさん。
そんな事言われるのは初めてで、少しの喜びを覚える。
彼の後ろに並ぶのは見たことも無い羽で、「雫族と悪魔族のハーフらしいっす」とショッピ君から教えてもらった事に納得がいく。
アッサムを啜る彼はキョトンとしていて、その顔に思わずクスリと笑ってしまう。
『………え、エーミール様と私って同年齢だったんですか…………？』
ショッピ君とクルシオ様が同年齢なのは知ってましたが……と考え込む彼を見て、同年齢とは思えないくらいの弟味を感じる。
クルラさんと一緒に居た時はしっかりしていて、真面目なイメージだったが、この姿を見ると幼く見え、ニコニコしてしまう。
『すみません……把握漏れがあったようです…』
「そんなに落ち込まなくても大丈夫ですよ、私もショッピ君に教えて貰って初めて知りましたので。」
『はえー……なんかショッピ君言っとった気がする……。なんで覚えてなかったんやろアホかな……。』
「まあまあ。」
フレットさんのお尻から伸びた尾はたらん、と下がり、明らかに落ち込んでいる事が分かる。
「そういえば、クルラさんは中等部からの御入学と聞きましたが、クルラさんの側近という事はクルラさんが御入学したと同時にフレットさんも御入学するんですか？」
『あー…どうでしょう、確か中等部から側近も入学可能でしたよね。今のままでしたらそのまま側近としてクルシオ様の元に居なきゃ行けないと思うんですよ……。クルシオ様とヴァチャス様の許可が降りれば入学……ですかね……。』
クルラさんの側近のままとなればショッピ君と会うことだろう。
彼も私が中等部に上がり次第入学が可能となっている。クルラさんと同学年になるのは確定している。
フレットさんが入学出来ることとなれば私と同学年になるだろう。
どちらにせよ、私達は彼等と交流学校深くなりそうだ。
「そうですか、ウチのショッピ君は入学が決定してます、クルラさんの元につくなら、ショッピ君と仲良くして下さい。」
『じゃあ、私自身が入学出来たなら、私と仲良くしてくれますか、エーミール様。』
己が言おうとした言葉を先に言ってくれた。
「はい！勿論。」
彼等とはやはり交流を深める事が出来そうだ。
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ろそそ(プロフ) - れいさん» コメントありがとうございます。拙い文章の集まりで出来た作品ではありますが、これからも楽しんで読んでいただければと思います。更新頑張ります。 (2022年11月11日 20時) (
レス) id: af58cd8c8e (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年11月4日 22時) (レス) id: 238b034c25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろそそ | 作成日時：2021年6月6日 14時
