松野家の闇【おそ松さん】 (ページ8)

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8【十四松】ページ8

学パロ

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夕方の教室、誰かが私の机に突っ伏していた。

「松野くん？」

早く机の中のものを取り出したくて、声をかけた。
夕日は彼のパーカーを照らしていて、この人が松野くんだということしか分からない。

「ん...？Aちゃん...？」

まだ重たそうな瞼をこじ開けこちらを見たのは、声的に五男の十四松くんだった。
いつものようににへ、と笑うその姿はまるで小学生のよう。

「ごめん、いい？」
「あ、ごめんね」

彼が椅子から立ち上がったのを見て手を突っ込んだ。
お目当てのものを鞄に放り込み、十四松くんを見る。

「じゃあ、私帰るね」
「うん、ばいばい」

夕日に染められてオレンジになったダルダルの袖を振った彼を背に、扉の方へと歩いた。

「待って」

突如肩を引かれ、後ろに倒れこむ。
頭を打つか心配だったが、十四松くんはしっかりと私を抱きかかえてくれた。

「僕、君に言わなくちゃいけないことがあるんだ」

いつもあいていた口はぴたりと閉じられ、焦点の合わなかった目は私をじっと見据えていた。
姿勢を正し、首を傾げる。

「君が好きなんだ」
「...それは、恋愛として？」

出来るだけ平常心を保って問返せば、うん、と頷いた彼。
耳とか首まで真っ赤だ。
夕日のせいかもしれないが、それだけではないように思えた。

「でも、他にも君を好きな男はいるんだ」
「そんな、嘘でしょ」

きゅっと彼の上履きが鳴る。
一歩大きく踏み出して来た彼から逃れるように、退く。

「僕、みぃんな＿＿＿＿」

彼のパーカーも、耳も、赤いのは夕日のせいではない。
返り血のせいだった。

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分かりにくかったです。
要するにぶちのめしたから返り血で全身赤いんだ♡ってことです。