無表情ですが感情はあります【ツイステ】 (ページ28)

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第２６話ページ28

～大食堂～

グリム「1日中掃除してクタクタなんだゾ～…
それなのに、これから窓拭き100枚だなんて……」

グリムは自業自得だと思うが…

ユウ「仕方ないな
これに懲りたら大人しくしてろ」

『窓拭きだけですんでよかったね』

グリム「それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ｡
オレ様を待たせるとはいい度胸だ！イライラ！」

ユウ「確かに遅い……」

グリム「……」

その後いくら待ってもエースさんは来ない

グリム「……………いくらなんでも遅すぎるんだゾ！？」

『確かにそうだね』

グリム「まさかアイツ、逃げたんじゃないだろーな！」

『そうかもね』

ユウ「探しに行ってみよう」

『また面倒なことになるかもしれないからほっとけばいいのに』

グリム「罰をオレ様たちだけに任せて逃げるなんて許さないんだゾ！
行くぞユウ、A！
エースを取っ捕まえて窓掃除させてやるんだゾ！」

そして私達はエースさんの言っていた１年の教室へ行った

グリム「オラァ！エースはどこだ！
隠し立てするとただじゃおかねーんだゾ！

……って、もう誰もいない～！？」

教室の中にはもう人はいなかった

「いいや｡私がいるよ｡」

グリム「ふぎゃーー！！絵が喋った！？」

壁にある肖像画が喋りかけてきた

「なんだい？喋る絵画なんかこの学校じゃあ珍しくないだろう？
あっちの壁の貴婦人も、こっちの壁の紳士もみんなお喋りするよ｡
肖像画には口があるんだから、お喋りもするってものさ｡普通のことだろう？」

『(この世界ではそれが普通なのか…)』

ユウ「普通、絵は喋るか？」

『ユウ、決めつけちゃダメだよ
それにここは魔法がある世界だ』

「そうだとも
君の“普通”と私の“普通”は違う
個性は尊重しあってこそだ｡そうだろう？

それで？君たち誰かを探してるのかい？」

グリム「エースってヤツを探してるんだゾ
顔にハートが描いてある、もさもさ頭のヤツ！」

グリムはエースさんの特徴を言った

「ああ、知っているとも｡今日から入ってきた新入生だね｡
少し前に寮へ戻っていったようだけど……」

どうやら帰っていったらしい

グリム「にゃに～！あの野郎やっぱり逃げやがったんだゾ！
どっちに行ったかわかるか！？」

「寮への扉は東校舎の奥さ」

グリム「ユウ、A！追いかけるんだゾ！」

『ありがとうございました』

「いやいや」