おねむ。 ページ34
〆.
「それで〜藤井ってわかる?他部署の同期なんだけど。大学同じで……私の親友と付き合い始めたの!!そのせいで私ひとりぼっち…」
A、いつもよりハイペースやな。
「まあまあ。でももうAには俺がおるやろ?」
「……………だね」
Aが、ふにゃっと笑って俺を見つめる。
「ねえ、照史さん」
空っぽのグラスをゆらゆら揺らして、その瞳は段々と潤んできているようだった。
「…………何でもない。飲みましょ!照史さんのお酒もうない!?おかわり注ぐから待ってね」
Aが何を言いたかったのか、自惚れてもいいなら、わかる。
「A、………ん?寝た?」
くぅくぅ寝息が聞こえてきた。
はや。
「もーしゃあないなぁ」
いつも通り、Aをベッドまで運ぶ。
でも、知ってしまったら俺はもう引かへんよ。
「………………なあ、A」
たった今ベッドに寝かせたAの上に跨り、その頬に触れる。
ぴくりと反応したけど、"寝たふり"は続いてる。
「俺さ、Aのこと好きやねん。やから、今から襲うな?よろしく」
「…………っ、待って!!」
「わ、」
Aは勢いよく起き上がり、真っ赤な顔で俺の胸を手で押してきた。
「……その、えと、」
何を言うたらええんかわからんらしい。
「俺に襲われたいんやなかったん?Aちゃん?」
「な、なんでそれ……っ!?」
自滅してるし。
……可愛ええな、ほんまに。
〆.
1805人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一波(プロフ) - 居酒屋のお話で、はゆなさんを知ってその頃は仕事の休憩中に更新されたの半分読んで、後は仕事終わりのご褒美にとっておこうとかやってました笑その位大好きですよー(^^)短編集のネタ考えてるんですか!?わぁー!嬉しいです!楽しみにしてますね! (2018年9月7日 22時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - お返事ありがとうございます!スクショとか嬉し過ぎます!めっちゃ癒やしですよー!元気もらえるし、明日もがんばろうってパワーもらってます(^^) (2018年9月7日 22時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 一波さん» 一波さんの貴重なお時間を使って全てのお話読んでいただけただなんて感動です。またちょっと短編集のネタ考えてるんで、是非是非♪こちらこそ、最後まで読んでいただけた上に素敵なコメントをいただけて、すごく幸せな気持ちです。いい夢見れそうです( *˙˙*) (2018年9月7日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 一波さん» ありがとうございます(´;ω;`)コメント嬉しすぎてスクショしちゃいました(笑)私のことも私の作品も愛してくださって……感謝しかないです、私も一波さん大好きです(*´v`)お仕事お疲れ様でした、私の妄想が癒しになれる日が来るとは……それも嬉しいです(照) (2018年9月7日 0時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 全員分読み終わりましたぁー!いやぁー、サイコーでした(^^)心がほこほこしてます(^^)短編集ちょっと苦手って言ってましたが、凄くよかったですよ!また、機会があったら短編集読んでみたいですー(^^)楽しみにしてます(^^)素敵なお話ありがとうございました(^^) (2018年9月6日 23時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はゆな | 作成日時:2018年6月18日 23時