鬼殺隊イチの愛され者 (ページ20)

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１９話ページ20

あの後私と槍岳さんは山を下り、桑島さんの元に戻った。そして、鬼と遭遇した事、鬼の首を斬った事を話した。

でも、鬼と遭遇した時から槍岳さんは一言も喋らなかった。

A「桑島さん、おやすみなさい。」

桑島「あぁ。鬼と戦って疲れただろう。今日はゆっくり休むといい。」

A「はい。ありがとうございます。」

桑島「そういえば、もうそろそろ一ヶ月経つな。後何日くらいだ？」

A「あと３日ですね､､､明後日の朝には此処を出ます。」

桑島「そうか。寂しくなるのぅ。槍岳には伝えたのか?」

A「いいえ。まだ言っていません。近い内に伝えようと思います。」

桑島「槍岳なら今自分の部屋にいると思うから言ってくるといい。」

A「分かりました。」

私は桑島さんに言われた通り槍岳さんに伝えに行く事にした。

A「槍岳さん。入りますよ。」
と、言ったが返事は来なかった。
けど、部屋に入った。→非常識
部屋に入ると槍岳さんは布団にくるまっていた。
A「どうしたんですか？布団にくるまって。」

槍岳「なんで入って来てんだよ。」

A「ちょっと伝えたい事があって。それより何かあったんですか?私で良ければ言ってください。」

しばらく沈黙が流れる。

槍岳「お前が､､､ッ」

A「えっ?私?」

槍岳「お前が来てからだ！お前は小せぇ女なのに､､､!俺より強えから､､､なんでお前なんかがっ､､､強くて、俺は､､､弱いんだよっ､､､」

それが、私が初めて聞いた、槍岳さんの本音だった。