◇◆２匹のわんこ◇◆ ページ45
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あんなに早く帰らなきゃ、って思ってたのが嘘みたいに
ドアを開けたら、どうしようって感情がもくもく膨らむ。
とりあえずヒールを脱ごうと座ったらカラダは鉛みたいに重くなって動かなくなった。
……明るい。
ここから見えるリビングは明るいのに何の音もしなくて、
まだ智くん怒ってるんだろうなって、そう思ったら悲しくてまたズシンてカラダが重くなる。
どのくらい時間が経ったんだろう。
「……何してるの？」
ちょっぴり呆れたみたいな智くんの声。
おじさんみたいに、よこっいしょなんて言って座って
「Aちゃん」
大きくてゴツゴツした手で私の頬っぺたを掴まえた。
すごく酔ってたわけじゃない
でも、酔ってるってことを…そんなことを言い訳にして
……甘えてみたの。
そうすれば
「しょーがないな(笑)」
って彼は笑って私を抱き上げて、お姫様みたいに大事にベッドに下ろしてくれる。
.
幸せで、幸せすぎて…怖い。
好きで、好きすぎて…怖い。
「ねぇ…今度お出掛けするときは首輪つけよっか？飼い主がいるってわかるように」
甘く掠れた智くんの声。
.
愛しくて、愛しすぎて…怖い。
「……ぃぃょ。智くんになら何されてもいい」
深い、深すぎる愛に溺れて…怖い。
嘘でもなく、冗談でもなく、こんなことを言えてしまう自分が…怖い。
華奢にみえるのにそんなこと全然ない、オトコの背中に腕をまわす。
1ﾐﾘの隙間もないくらいに抱きしめあえば幸せで、幸せすぎて…泣きそうになった。
「……好きだよ」
「うん、」
「……すげぇ、好き」
「うん、」
抱きしめられたカラダは痛いくらいなのに、離れたくない。
離れてしまえば全部幻みたいに消えてしまいそうで、この痛みだけが現実だって思い知らせてくれる。
「……好きって、こぇーのな」
「…うん、」
本気の恋は、本気の愛は…怖い。
.
「……でも、Aちゃんが好きだよ」
耳から伝わったその声が甘く頭に響く。
「……智くん」
「ん？」
「智くん、」
「はいはい(笑)」
コツンとおでこがくっついて、綺麗な智くんの瞳に私が写る。
これは麻薬みたいな恋。
この恋に溺れた私は、もうきっと後戻りなんてできない…
「……智くん…すき」
言葉を紡いだ私の唇に、彼のそれがそっと重なった。
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◆◇END◆◇
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riyona(プロフ) - まつもんさん» まつもんｻﾝごめんなさい!!コメント気付いてませんでした(T-T)恋ってどんなタイミングで始まるか分かんないよね!本当はこの二人はくっつく予定なかったのに、気付けばラブラブになってるしww二人とも好き勝手動いてくれたので楽しく書けた!読んでくれてありがとう!! (2015年2月12日 9時) (
レス) id: d563828ff1 (このIDを非表示/違反報告)
まつもん(プロフ) - お久しぶりですっ！最初の短編は最初は？と思ったけど…事務所の配慮で紹介した子を好きになってしまっていたなんて恋って解らないものだと思う事があるもんねぇ（笑）恋はいろんな要素を持っていてどんな色にも変えられるんだもん…素敵なお話ありがとうねっ！ (2014年8月22日 14時) (レス) id: 6b1bd55a5d (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - ふわり。さん» いつも、いつもｺﾒﾝﾄ本当にありがとうございます(*´ー｀*)もしかしたら私は、ふわり。ｻﾝにｺﾒﾝﾄ貰うために書いてるのかもしれません(笑)またお話が浮かんだときはｺｿｺｿ書きにきます！！待っててくださいね(*´ω｀*) (2014年8月20日 11時) (レス) id: d563828ff1 (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - ふわり。さん» 恋は楽しいだけじゃない…って想いで今回のお話は書きました！といっても、私にはこんな経験ないんですが(；´∀｀)想像力(ぃゃ、妄想力?)を最大限に働かせてね(笑)だから、よくわかるって言ってもらえてすごーくほっとしてる(*^^*) (2014年8月20日 11時) (レス) id: d563828ff1 (このIDを非表示/違反報告)
riyona(プロフ) - ふわり。さん» ふわり。ｻﾝ、ｺﾁﾗこそｺﾒ返遅くなってごめんなさい<(_ _*)>だいすきだなんて……そんな嬉しいことを言ってくれる、ふわり。ｻﾝがだいすき( 〃▽〃)気が付けば智ｸﾝの愛はこんなにも大きくなってて、ほんとに書いてて楽しいし幸せなｷﾓﾁになります(*´ω｀*) (2014年8月20日 11時) (レス) id: d563828ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：riyona
| 作成日時：2013年9月26日 14時
