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「……ほら、着いたよ」
それまで俯いたまま歩いていた白羽が、汐音にそう言われようやく顔を上げた。
そこには、見慣れた一軒家が建っている。
いつもはあって嬉しいと思うのに、今はその存在がとても恨めしく見えた。
「じゃあ、また明日」
そう言って汐音は手を離そうとするが、指が解ける気配は一向にない。
不思議に思って白羽の顔を覗き込めば、彼女は無言で指を握りしめたままでいた。
「……どうしたの、白羽ちゃ」
「離れたく、ない」
そうとだけ小さく呟くと、白羽はまた指を絡め直してぎゅ、と小さく力を込めてきた。その言葉に、その仕草に、思わず汐音は言葉を詰まらせる。
「明日も、会えるでしょ」
「うん」
「それでも、嫌？」
「……うん」
普段あまり要求してこない彼女の、最大限のわがままに汐音は顔を綻ばせる。
汐音はもう一度白羽の手を握り直し、自分から力を込める。また、つながった部分から熱が伝わっていくのを感じる。
「……あったかい」
「そうだね」
家の前で、そんな他愛もない話を、時間を引き延ばすように続ける。中身のない、それでも2人にとっては特別な会話を。
「今日は甘えたがりな日なの？」
「ん……そう、かも」
そう言って汐音の胸にぐりぐりと頭を押し付ける白羽。
その姿はとても愛らしくて、思わずこのまま離したくない衝動に駆られるが、そういう訳にもいかない。別れの時間は、刻一刻と進んでいる。
「白羽ちゃん、顔、見せてよ」
「……嫌」
「駄目。嫌とかそんなの、関係ない」
「え……っ」
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Dream,Dimention.(プロフ) - 澪さん» コメントありがとうございます。こちらこそご意見、アドバイス頂きまして、ありがとうございます。これからも精進して参りますので、よろしくお願い致します……！ (2018年10月9日 16時) (
レス) id: 5b0b514a82 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - お久しぶりです、以前よりとても読みやすくなりました 色々言って申し訳ありませんでした これからも引き続き頑張って下さい！ (2018年10月9日 8時) (レス) id: 0e53a47e35 (このIDを非表示/違反報告)
Dream,Dimention.(プロフ) - 綾波美舞さん» コメントありがとうございます。返信遅れて申し訳ありません。キュンキュンして頂けたなら本望です。これからもよろしくお願いいたします……！ (2018年10月6日 22時) (レス) id: 4a2eaa1624 (このIDを非表示/違反報告)
綾波美舞(プロフ) - めっちゃキュンキュンする〜〜〜//////萌えます、彼氏欲しい‥‥‥ (2018年8月22日 13時) (レス) id: ebfeae08b9 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - あんな長々としたコメ書いてしまい申し訳ありません、、 めちゃきゅんきゅんします、更新頑張ってください！ (2018年8月18日 8時) (レス) id: e5e04b052a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐音 白羽 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepage01/
作成日時：2018年5月21日 23時
