涼の話 ページ31
「こんな事お前に話すのは変かもしれないけれど…
俺さ、少し前からおかしいんだ……聞いてくれるか？」
『………うん、いいよ』
俺の返答に優しく笑うと、涼は言葉を続けた。
「俺の家、兄と両親の4人家族なんだけど、両親、凄い良いとこの大学出てて、良い会社勤めて……要するにエリートってやつなんだけど、だからかな、小さい時から良い大学に出て良い会社で勤めなさいって言われてきたんだ」
「そうやってずっと生きてきたから、周りの子とも遊ばずに勉強して、大人とたくさん仲良くなって、それが正しいんだ、それが当たり前なんだって
ずっと思ってた。
でも……お兄ちゃん、両親の望む大学を受験しなくて……
それからなんだ、俺がおかしくなったのは」
そう言う涼の顔は、なんだか悲しそうだった。
「今まで親のために生きてきたみたいなもんだったから、俺の中の常識が全部ひっくり返ったみたいに、これからもこうやって生きてていいのかな？って思い始めてきて……
それと同時に両親からの期待が大きくなっていったのが目に見えてわかった。“兄の様にはならないで”ってよく言われるようにもなった。
どれだけ頭の中では自由に生きたいと思っても、今まで培ってきたものには勝てなくてさ、両親の前で本音を話そうとすると怖くなっちゃって…心拍数が上がって汗が止まらなくなる。
今まで通り空気を読んで、顔色伺って、2人の望みのままに生きたらいい
そう思ってしまうんだ。
……口の悪い本音を隠してなるべく本心を悟られないように、いい子で居られるように、周りから悪く思われないように、凄く凄く気をつけて生きてる」
歩きながらだったせいか、ずっと下を向きながら話していた涼が俺のほうを向いて言った。
「な？俺おかしいだろ？」
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mujirusi-ru - 自分的には、龍×主が好きだぁ…続きが欲しい！下さい！！！！(ﾒﾝﾍﾗｯﾃｲｲﾈｪ……) (2021年4月4日 17時) (
レス) id: b78f2334ef (このIDを非表示/違反報告)
Kein(プロフ) - 続きを下さい！ (2021年1月17日 2時) (レス) id: d0eefadf8c (このIDを非表示/違反報告)
ますたーど(プロフ) - めっちゃ好きですぅ！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月13日 0時) (レス) id: 3093210ab7 (このIDを非表示/違反報告)
wankohahuhahu(・ω・) - 面白かったです！ (2020年12月10日 18時) (レス) id: fc8e1590cd (このIDを非表示/違反報告)
傘原(プロフ) - 餅猫@サブ垢さん» そう言っていただけてとても嬉しいです！更新速度は遅いですが、どうにか早くしていけたらなと思います……、ありがとうございます！ (2020年9月20日 3時) (レス) id: 92b0277485 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傘原 | 作成日時：2018年7月26日 0時
