暗殺姫の好意【キルア】

56.ココには居ない ページ27

団長)A、どうしたんだ?


「コイツら、何処か行ったから連れ戻して来ました」

『油断しててさ〜♪』

『隙をつかれるとは…不覚ですね』


アルルとミユンの縄をほどいて、今に至る。


結局、アルルとミユンを捕まえてたのは誰だか解らなかった。


二人も背後からだったため、相手の顔は確認してないと言う。


あの時、俺が感じたのは気配だけ。

今目を瞑って…似たような気配の人が居れば

解るんだけどな。


やってみるか。


俺は目を瞑った。

全身を集中させて、神経を働かせる。



貴(居ない…ココには、居ない)


アルルとミユンを襲った人がココには居ない。


俺は瞼を開いて、その結論に確信した。


不可能だ、俺がアルルとミユンが居ない事に気がついたのは、


俺がこの場所に居るとき。

誰も、この場所から出ていったりは…



……あれ、違うな。


俺はマチさんに、刺青を入れられるために、

一旦別の部屋に写された。


その時、アルルとミユンは一緒に部屋には入らなかった。


だとすると、その時に…誰かが?

一体誰なんだろう。




俺が真剣に考えてるとき、ヒソカが怪しい笑みを溢してた事は、


知らない。

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