少女と仲間と世界の革命! (ページ4)

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～Ⅱの革命～ページ4

「リアン!」

「ユイト!ハクさん!」

〔やっときたぁ!待ちくたびれたよもぅ!!〕

「全員集まりましたし、行きますか」

〔｢「はい/うん!!」｣〕

ハクトは大きな白い門に手をかざして杖を召喚し構えた。

「『大気の力よここに集まれ。我の魔力を承りその力を解放せん!

世界と世界をつなぐ門―ﾜｰﾙﾄﾞ･ｹﾞｰﾄ―開門!!』」

その声と共に杖が光り、門がｺﾞｺﾞｺﾞという音をたてながら開いた。
その扉の先は真っ白いでなにも見えない。

「さってと!早速行こうぜリアン!!」

「ゆ、ユイト!ハクさんの説明がまだ…」

「ユイト?(黒笑)」

「(やべ…っ)」

〔自業自得だよね。これは〕

ユイトがハクトに怒られるのはいつものことらしい。リアンは心配しているが、フィルは当たり前だと言わんばかりな顔をしている。

「は、ハクさん?そろそろ説明してくれないと門が閉まっちゃうかと…」

ﾜｰﾙﾄﾞ･ｹﾞｰﾄは魔法の効果が強ければ長時間開くことができるが、弱ければ弱いほど開く時間が短くなる。

「…仕方がありませんね…」

「(た、助かった…)」

正座になっていた状態から立ち上がろうとしたときにハクトが魔法道具の透明な糸―ｸﾘｱ･ﾛｰﾌﾟ―で縛り付けた。

「うわっ!?」

「ユイト?」

「これ以上下手に動かれたらこちらが困るので、この方がいいでしょう(爽笑)」

「「(その爽やかさが怖いです師匠/ハクさん!!)」」

黒かろうが黒くなかろうが怖いのがハクト･レインである。

「…では説明に入りましょう。ﾜｰﾙﾄﾞ･ｹﾞｰﾄは開けても白い世界が広がります。それぞれ自分が行きたい所を想像し、この中に飛び込むのが本来の使い方なのですが…

ﾊﾞﾗﾊﾞﾗに飛んで探すのは効率が低い(あと探すのも面倒くさい)ので脳内会話―ﾃﾚﾊﾟｼｰ―で皆さんの頭に私が想像したものを直接送ります」

「(あれ…?今何か副音声が聞こえたような…)」

「(そんなの気にしてたらやってけねえぞリアン(遠い目)」

ユイトの6年間の苦労が手に取るように分かる瞬間だった。

「では早速行きますよ。詠唱省略『ﾃﾚﾊﾟｼｰ』!!」

「「詠唱省略!!?」」

※作者が思いつかなかっただけです。次ﾃﾚﾊﾟｼｰをやるときまでには考えておきます…。

「では飛びますよ!!」

「〔はい/うん!!〕」

「ぎゃあああああ!!!」

こうして4人は(1人は引きずられ)飛び込んだ。