少女と仲間と世界の革命! (ページ3)

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～Ⅰの革命～ページ3

世界と世界をつなぐ門―ﾜｰﾙﾄﾞ･ｹﾞｰﾄ―

「ユイト達遅いね」

〔そうだね…早く来ないかな〕

大きな白い門の前で座っている1人の少女と、その少女の肩に座っている小人。どうやら少女が小人に話しかけているようだ。

少女の名前はリアン。肩に乗っている小人は(確かに小さいが)妖精で、名前はフィル。少女の友達である。

何故少女たちがこの門の前にいるのか。それは2日前に遡る。

～回想～

「私の抹殺任務ですか…」

「はい。先ほど、天魔法カードについている白星が3つ以上の者に課された任務です」

天魔法カードとは、天界の魔法学校を卒業した者に渡されるカードで、最初の星の数は1つ。それから年に1回ある星階級試験で、受かった者には星を1つずつ渡される仕組みになっている。

任務の説明をした中性的な顔のおんｎ…男は、リアンの幼馴染の師匠で、名前はハクト。彼の星階級は8つである。

そして先ほどのリアンの抹殺命令は、彼女が天使と悪魔の禁忌の子で、彼女が悪魔に情報提供をしている可能性があるからと下されたもの。

「ハクさんも…私を殺さなきゃいけないんですね…」

「ですが、私はその任務からすでに降りました」

「え!?」

任務を5回以上降りれば、その人は天魔法カードを没収される。だが、重大任務を降りれば天魔法カードは必然と没収される。

「わ、私の抹殺任務って…重大任務…ですよね…!?そんなことしたら天魔法カードが没収されちゃうじゃないですか!!」

「私はそんな下らない物よりも、愛弟子の命が大事ですので」

「え?なんでそこでユイトが出るんです?」

「………」

どこまでも鈍感な少女である。幼い時から何回もアタックし続けている幼馴染、ユイトの気持ちに気づかないのだから。

「…貴女が死んだとなれば、哀しみで彼も死んでしまうでしょうしね。幼い時から一緒にいた友人なんですから」

「あぁ…確かに、私もそうしそうですしね(苦笑)」

言葉を見事選べたハクトは流石と言うべきである。

「そんな訳で、私は天魔法カードを没収されましたし、天界を一度去ろうと思います。やるべき事もあるんで」

「やるべきこと?」

「ええ。…リアン。ここにいてはいずれ、貴女は殺されてしまいます。ならば私と一緒に来て、やるべきことを手伝っていただけますか?ユイトも一緒ですよ」

「い、いいんですか!?」

「はい」

「～…よろしくお願いします!!」

～回想終了～