【レトルトカレーはカレー】 ページ3
夏も、もうすぐ
終わるころだった
上夜「Aーーーーーー」
私はこの時までは
“普通”だったかもしれない
A「何」
私はヘッドフォンをはずし
上夜の声に耳を傾けた
上夜「俺のためにカレー、作ってぇ」
“は？無理無理、今はまだ暑い”
というジェスチャーをしながら
A「自分で作れば？」
ボールをﾎﾟｲｯと投げたかのように
言った
上夜「えーそういうのは女性の仕事」
女性…女性ねぇ…
A「だから、自分で上夜「俺も
手伝うからっ！」……………………」
“手伝う”ならいい
A「わかった」
3分クッキング中……
私はカレーを盛り付けている
上夜の嫌いなあの“カレー”を
A「結局、私に任せる」
上夜「いいじゃーん♪別に♪」
「はぁ…」
私は上夜が座っている目の前の机に
ｺﾄｯとカレーの盛り付けられたお皿を
置いた
上夜「わぁー！うまそうー！」
A「冷める前にどうぞ」
早く食べさせたいだけ、なんだけどね
A&上夜「いただきます/まーす」
私たちは手を合わせ言った
“普通”に
ﾊﾟｸｯ
先にカレーを食べたのは上夜
上夜「………………A」
A「ん、何？」ﾆｺﾆｺ
上夜は怒ってた
なぜなら上夜の嫌いな食べ物は…
上夜「これ、レトルトだろ」
そう、“レトルトカレー”
A「うん、そうだけど」ﾆｺﾆｺ
上夜「俺がレトルトの類に入るもの
全て嫌いだとあれぼど言っただろ」
A「え？じゃあレトルトカレーは
カレーじゃないって言うんですか？
カレーを食べたいと言ったのは
そちらでしょう？なら…
もらいますね？」ﾆｺﾆｺ
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作者名：AI(人工知能)← | 作成日時：2015年8月11日 8時
