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トラストミー ページ1

ヒョンってほんとに、神様が丁寧に作ったみたいだ。

なんてAは少しだけ悲しそうにいった。

僕の目をなぞる。おまえだってキレイなくせに、そんなことを言うだなんてずるいよ。

おまえだって、キレイでしょう?

と彼に声をかけると僕から手を離して

そんなことないんだよ。

って悲しそうに言う。


ああ、本当におまえの目ってびっくりするほど不思議だ。

こうやって伏せた時でもきらきら、お星さまみたいな光を宿らせる。

消えちゃいそうなおまえの少しだけてっぺんが黒く戻ったつややかな栗色の髪を撫でる。

練習生の時の真っ直ぐな心を正直に表したような黒い髪だって、僕は好きだったけどな。

僕、実はおまえの方が先に生まれてたんじゃないか、なんて思うことよくあるんだけど

そう思ったときには必ずおまえがこうやって弱るんだ。まるで運命みたいじゃあない?

小さく縮こまったかれをぎゅう、と抱き締めた。

あは、ひょん。どうしちゃったの。

ねぇ、どうしてお前はこんな時だって強がるの。


辛いときは頼らなきゃ。


何のために僕がいると思ってるの。



やだなぁA。理由をつくらなきゃいけないの?


って笑って見せると


変なヒョンだこと。


っておまえもくすりとわらうから。


そうしたらいる意味があるなって思えるんだ


とん、とんと君の背中を叩くと小さな声で


ヒョンは、神様みたいだ。


って声を震わせるから、余計におまえが愛おしくなるよ。


じゃあAは、天使さまみたいだね。


なんて笑いながら言って頭を撫でた。


この時間が永遠に続けばいいのに。

神様なんかじゃない僕は、天使なおまえの涙を拭うなんてことできないから。


…ヒョンいつの間にか韓国語上手になっちゃいましたね。


なんて突拍子もなくパッと顔を上げて無理矢理笑って言うから僕は辛いよ。


僕からいつか離れていっちゃうんだろうなあ。


って、おまえはなんて悲しいことを言うんだから。


わたあめみたいにふわふわで、甘い匂いのするおまえの頭に顔を埋めてみる。


ねぇA、僕おまえから離れるつもりなんて到底、ありやしないんだ。

おまえの冷たい体温だって、ふわふわのほっぺただって、未来永劫、手放してくれと言われても、離すつもり無いよ。

僕を信じて、A。

僕は神様が丁寧に作った人間なんかじゃないんだ


だけど、お前のためなら僕が神様にだってなってあげる。


だから、いつか僕が神様になる日まで僕だけの天使でいてね。

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作者名:ぽれれれ | 作成日時:2021年3月3日 19時

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