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ポンコツ40 ページ41

ガヤガヤ





沖田はいつも通り江戸を見廻りしていた





本当はAと一緒に廻るのだが、今日は置いていかれたらしい





それで、むしゃくしゃしたのでとりあえず土方にバズーカをくらわせてきた





それから、適当にぶらぶら歩いているとアイツがいた






『むむ………?』





Aは、長い黒髪を珍しく後ろでまとめていて、沖田と同じくらい真っ黒な服装でいた



そして電柱をじっとみつめ、動かない



行き交う人たちも少し不審がっているいるようだった






沖「何をそんなに見つめているんでィ?」






沖田はAを見つけて、すぐに近寄っていって、背後から声をかけた



Aは驚いたそぶりも見せず、ただただずっと電柱を見つめながら言った





『これです』





そこには指名手配のビラが貼られていた



名前は 桂 小太郎





沖「桂か…何でィ?
お前もしかして知り合いか?」





沖田はそれはあると思った



銀時とあんなに仲がいいのだから桂とも繋がっている可能性があると


そして予想通り、





『こたはいい人ですよ』





"こた"か……





結構、仲が良さそうな関係だった





沖田は桂を殺すことを決め、土方にまたバズーカをくらわせようと考えた






『しかし…指名手配されてるとは…
何かすごい……』





沖「は?」





『こたもそこまで来ましたか…
犯罪者予備軍とか銀時が言っていましたけど…
もう犯罪者とは……』






心なしかAの目はキラキラしていた



危ない男がモテるってのはあながち間違いじゃないのかもしれない






『会えるといいな…』





そんなことを呟いたAを沖田は無言で路地裏に引っ張っていった





『え!? ちょっ…』





沖「いいから走りなせィ…」





沖田はどんどん進んでいく



Aは何がなんだかわからなかったが、後ろから声が聞こえた






「貴様ら待てー!!」





「真撰組の沖田だ!!!
女も一緒に殺せ!!」





「いいや、女は生かしておこうぞ!!」






『えぇ…どちらさま?』






沖「過激派攘夷労士だ…
とにかく人目を避けるぞ」





『わかりました
目的が私たちなら警察らしく逮捕です』






こんな状況なのにAの声はいつも通りで…



やっぱり普通の女じゃないってことが改めてわかった






沖「やれるな?」





『もちろんです』






これが二人の初めての共闘…

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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