ポンコツ33 ページ34
土方Side
『どうぞ…』
さっき別れたばかりだというのに、Aは宣言通り副長室へ土方にお茶をだしに行った
土「おぉ…すまねぇな」
ズズッと出されたお茶を土方は飲んで、目の前で正座して動かないAを見た
『副長さん…』
Aがやっと動いたと思ったら、次は体操座りをして顔を膝にうずくまらせた
黒いスカートから雪のように白い足がでていて、その隙間から例のものが見えそうだった
またなのおおおおお!!?
いくらなんでも無自覚すぎるぞ A
お前は俺に恨みでもあるのかよ!!!
あー、やばい もう少しで見えそうだ
土方は一度Aから視線をそらし、またお茶を飲んでから、たまった書類に視線をうつした
「なんだ?
さっきより元気がないみたいだが…」
頼むからそれ以上は動くなよ
次こそ本当に見えちまう
『それがですね…
私、総悟くんに嫌われてしまったのかもしれません』
総悟に嫌われた?
それは絶対にないだろうな
いや、でも今朝異常にピリピリしたのはAが理由か…?
土「何があったんだ?」
その質問でAは押し黙ってしまった
土方は沈黙に耐えられなくなり、タバコを吸おうと考えたがやめた
そして、書類に目を通しながらAに言った
土「何があったか知らねぇが、そう落ち込むな
何考えてるかわからない総悟だが…アイツはお前を嫌ってなんてねぇよ」
『……でも』
少し顔をあげ、畳を見つめたAはそのあとの言葉がでない、という風だった
しかたねぇな
土方は書類を置き、Aの方を(黒い瞳に集中して)みて
土「だったら飯でも作ってやれ
たぶんそれだけで機嫌は戻るだろうな…」
『ご飯…?
大したものを作れる自信はないのだけど……』
土「だったら土方スペシャルを教えてやろう」
『たぶんそれはダメです…
総悟くんがそれは体と頭に毒だからみんな嫌いって言ってました』
なんてこと吹き込んでやがるんだ!
総悟のやつ!!!
『でも、いい考えかもしれませんね
ちょっとおばちゃんに台所使ってもいいか聞いてきます』
土「おお…行ってこい」
Aの料理 少し興味はあるな…
部屋を出るとき、Aは振り返って
『副長さんにも作ってきますね』
そう言った
もしかして顔にでてたか?
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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時