ポンコツ30 ページ31
沖田Side
目の前の湯船でうずくまってるのは見間違えようがない
Aだ
湯気で全体は見えないものの、耳が真っ赤になっていた
まさか…いるとは思わねぇよ
ここは見なかったことにして出るべきだな
沖田が無言で踵を反そうとしたとき、ドアが開く音がした
おいおい 誰でィ
??「……ああー、つっかれた」
声がしたとたん、後ろのAの肩がビクッと跳ね上がったのがわかった
だから、沖田はさりげなくAとかぶる立ち位置にたった
??「ん? 総悟じゃねーか」
なんて間のわりィ クソヤロウなんだ
沖「チッ 空気読めよ…
土方コノヤローが」
土「風呂入りに来ただけなんですけど!?
舌打ちしてーのはこっちだ
こんな時間だし貸しきりだと思ったんだがな」
沖「あいにくでしたね
今日は俺が先約でさァ…
ってことでお背中ながしやすよ」
土「いや…いい」
背中を見せたら殺されるような
沖田の殺気を感じ取ったのか土方は体を洗うために移動しようとした
しかし土方が動いたその方角はAが見えるポイントで…
沖「おっと 手が滑った」
沖田はなんの迷いもなくどこからかとりだした石鹸を土方めがけて投げた
土「お前の殺気はお見通しだぜ」
土方は それを華麗によけた
と思ったが、よけた拍子に足を滑らせ 面白いくらいスローモーションで頭から落ちていった
ゴンっ
土「ぐうぇ!?…………チーン」
よし 超だせぇなひーじーかーたー?
沖田は頭から落ちていって気を失った土方を見下しながら、何をしようかと黒い笑みを浮かべながら考えていた
すると、じゃぼんと背後から音がした
振り返るとAは溺れかかっていた
『………///』
沖田はすぐさまAを湯船から引き上げ、タオルをかけたあげた
どうやらのぼせたらしい
顔が火照っていて色っぽい
艶やかな黒髪が真っ白い肌にべたりついて息も少しあらい
沖「くそっ…俺を殺す気か?」
あまりにも無防備なAをお姫様抱っこし、沖田は風呂場をでた
自分の理性と戦いながら…
未だにぐったりとしているAは、早く着替えさせて体を冷やした方がいいだろう
沖「フッ 着替え………ねェ」ニタァ
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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時