ポンコツ26 ページ27
『銀時ですよ!』
Aがそういうと、わかりやすいほどムスッとして沖田はそっぽを向いた
沖「チッ そんなに旦那がいいのかィ」
『聞こえなかったのだけど…
何ていいました?』
そっぽを向いてしまった沖田を追ってAは沖田の視界に入ろうとする
それなのに沖田はそれをスルーしまくって、Aは延々と沖田の周りをグルグルしている状況だ
『む……こら〜
無視とはひどいじゃないですか』
スルーされ続けてもAはひょこひょこと沖田の視界に入ろうとするのをやめない
そろそろ沖田は、許してやろうと思った
Aは自分が無視しても気にしないことはないらしい
むしろすごくひょこひょこしながら構ってくる
それに少し安心した沖田はAに向き直ろうとした
その時、あの声が聞こえた
銀「おーい A〜?」
『えっ 銀時?』
銀時は、銀髪の頭をポリポリとかき、もう一方のあいている手を振りながらこちらに近づいてきた
見廻りといってもだたぶらぶらしていただけなので、まあ会う確率はなくはない
だが、銀時を見たとたんAは沖田の側から離れて手を振る銀時の方に向かった
沖田は手を伸ばそうとしたが、それはやめた
銀時を見たときのAの笑顔を見たら、なぜか止める気が失せたからだ
銀「久しぶり …でもないか」
『この前も会ったからね…
銀時は何してるの?』
銀「まあ ちょっとさ、散歩」
動揺が見られる銀時の顔色をうかがったのはAではなく沖田だった
沖「あれれ 旦那じゃないですかィ
あー! 確か今日は新台入れ替えでしたね?
もしかしてパチ…」
銀「あーっあーあーーー!!!」
その先は言わせまいと大声を出す銀時
Aはいきなり大声をだした銀時に驚いて、何の話をしているかわからない様子だった
『びっくりしたなあ』
銀「あはは」←冷や汗だらだら
もちろん盛大に負けたことを沖田は予想していた
というか銀時はそこら辺、わかりやすかった
Aだけなら誤魔化せそうだが、沖田(ドS)が関わるとろくなことにならない
だから一か八か銀時は
『わっ わっ ちょっと前が…』
Aの頭を前が見えないように少し強く撫でた
銀時はしたり顔でニヤニヤしていた
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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時