第53話 ページ7
Side貴方
膝の上に座っている私の髪を鼻唄を歌いながら機嫌よさそうにクルクルもてあそぶ。そんなドフラミンゴを見上げて口を開く。
『・・・ねぇ』
「ン？」
『どうやって私を膝に座らせたの？』
さっき、私の意思ではなく勝手に足が動いた。腕を引っ張られた感覚もない。なのに、こうやってドフラミンゴの膝に座っている。
「フッフッフッ！それは俺がイトイトの実を食った能力者だからな」
『じゃあ、さっき見えてた糸って・・・』
「あァ！俺の能力だ」
ホラ、と言いながら目の前でドフラミンゴの手から出る糸を見せてくる。
『・・・その糸で操れるの？』
「そうだ。こんな風にな」
すると勝手に私の左腕が動いた。よくよく見ると左腕にキラッと光る糸がまとわりついている。だいぶ危険な能力だと思った。恐らく操るだけじゃなく、この糸はいとも簡単に生き物を死に追いやることができるのだろう。
『もう糸、戻して大丈夫だよ』
「・・・そうだなァ」
『わ・・・』
左腕から糸が離れたかと思うと直接、腕を掴まれソファに押し倒される。
『・・・なにするの』
「フッ、こんなイイ女が目の前にいんのにナニもしない男はいねェだろ？」
そう言いながら私の眼鏡を外してきた。そして私の両腕を片手で押さえつけ、足と足の間にドフラミンゴが足を割り込ませてくる。
「なァ・・・俺と遊ぼうぜ」
ニヤァと笑い、舌なめずりをして私を見つめる。それと一緒に空いている手で身体をいやらしく撫でてきた。
今、私の腕も足もドフラミンゴに押さえつけられて動かせない。だけど初めて会った人に、こうも簡単に流されてあげるつもりは断じてない。
正直、なんだか面倒なことになりそうな気がするけど仕方がない。
ゆっくり目を閉じて深呼吸をする。そして
「うおっ！？」
押し倒されていたソファの正面にある、もう１つのソファに瞬間移動で座る。いきなり私がいなくなり驚いた声を上げたドフラミンゴが私に気づいた。
「・・・いま、何したんだ？」
『私の能力を使って逃げただけだよ』
「能力？」
『そう』
私は結んでいる髪をほどきながら、未だに立ち膝で私を探るように見るドフラミンゴに微笑みながら見つめる。
『まあ、悪魔の実の能力じゃないけどね』
「へェ・・・」
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結佳(プロフ) - 続き待ってます (7月1日 10時) (
レス) @page13 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く良いです!!始まり方も皆との関係と逆ハー最高過ぎました。更新はまたしますか？もっと沢山この小説を読みたいです!!更新再開楽しみにしています。頑張って下さい!! (2022年8月19日 19時) (レス) @page13 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
かふぇ(プロフ) - もう更新は無いのでしょうか？もし良ければまた更新してくれると嬉しいです！ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 73bbb4d5f8 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2022年3月16日 14時) (レス) @page13 id: 83e3f6c756 (このIDを非表示/違反報告)
( ^ω^ ) - 続き楽しみにしてます！！！ (2021年12月21日 21時) (レス) @page13 id: bd739fb955 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2020年5月19日 2時
