第39話 ページ42
Side貴方
太陽が沈み、辺りが暗くなり街灯や店の灯りが目立つようになった。町も夜特有の賑やかさを見せ始める。
そんな中、私はマントを深く被って壁にもたれながら待ち人を待っている。なんとなくボー、と周りの景色を見ていると目の前が暗くなった。
「悪りィ、待たせたか？」
声が聞こえた上の方に顔を向ける。昼に会った時みたいな上半身裸に白の上着ではなく、黒のジャケットに膝まであるパンツを履き、葉巻を2本くわえてる人。
『いえ、大丈夫ですよ。お仕事お疲れさまですスモーカーさん』
「...あぁ。お前、食べれねぇ食い物あるか？」
『特にないですね』
「そうか。じゃあ行くか」
『はい』
スモーカーさんが歩き出したので彼の少し後ろについて歩く。しかし2,3歩、歩くといきなり立ち止まった。そして私を見下ろして口を開く。
「敬語、つけんな」
『...はい？』
「あと“さん”もいらねェから」
目を逸らしながら言ってくる。なんだか不器用な人だなと好感が持て、彼に対する警戒が少し解けた。
『...うん、分かった。スモーカー』
「...行くぞA」
笑いながら言えば満足そうにスモーカーは口角を上げてマントごしに私の頭を撫で、ゆっくり歩き出す。それに合わせ私も次はちゃんと彼の隣に並んで歩いた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
スモーカーに連れられて、お肉料理が美味しいと評判のお店に来た。一番の人気メニューだというステーキを2人して頼んだが、運ばれてきて目を見開く。香ばしい肉の焼けた匂いに、ナイフで切れば溢れ出る肉汁は食欲をそそる。私は手を合わせ
『いただきます』
誰に言うでもなく習慣みたいになってる言葉を呟き、一口大に切ったステーキを食べる。
『〜〜っ！！』
口に入れた瞬間に広がる肉汁に噛めば噛むほど美味しくなるお肉。コルボ山で食べていたお肉も美味しかったけど、また一味違う。手が止まらなくなり食べ進める。
「...うまいか？」
『うん。スモーカーも早く食べないと冷めるよ』
「あぁ...」
スモーカーも一口食べると目尻をさげ、私と同じように手が止まらなくなっていた。
『美味しいね』
「...そうだな」
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眠すぎワロタ - 設定見た時に斉木楠雄かよ！って思いました頑張ってください (2022年12月26日 23時) (
レス) @page1 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新たのしみにしてます！ (2021年1月25日 3時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
音速寝のねむ(プロフ) - 主人公、、、、アバズレっぽi(((((( (2020年10月5日 22時) (レス) id: e350f81134 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐 - みんなかわいくて良きですうううううう更新がんばってください！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: a5ced3c228 (このIDを非表示/違反報告)
うらら(プロフ) - キャースモーカーくんとなのね！キュンキュンするわ！！これからも応援してます頑張ってください!!! (2020年5月3日 18時) (レス) id: e068332aca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2020年4月11日 1時
