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たたりギツネとコックリさん 6 ページ45

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イナリ 「この稲荷神社は周囲の人からあまり気にされておらず お参りに訪れる人もほとんどいなかったのです… そのまま神社が朽ち果てて住処を失いそうになっている私を救ってくれたのは 豆腐屋さんの1人娘でした その子のおかげでこの神社は長い間 綺麗な姿を保ち続けることができました 私にとってあの女の子はずっと住処を守ってくれた恩人とも呼べる存在だったんです! お婆さんになった今でもいつもお参りに来てくれて お供えしてくれる手作りの油揚げは真心がこもっていて… 食べると幸せな気持ちになるんです…!」

キュウビ 「ほう そんなに素晴らしいのか?」

イナリ 「よろしければ召し上がってください!」

キュウビ 「では遠慮なく」

キュウビはお供えされている油揚げを食べた

キュウビ 「なるほど これは美味い」

イナリ 「ですよね!」

ナツメ 「…まぁ イナリがおばあちゃんに感謝しているのはわかったけど…」

アキノリ 「たたりギツネになって人間の身体を狙うのと それとなんの関係があるんだ?」

イナリ 「それは… お婆さんに恩返しがしたかったからです…」

A 「恩返し?」

イナリ 「…お婆さんは長い間 旦那さんと一緒に豆腐屋を切り盛りしていて お店で作る豆腐や油揚げはとても美味しいと町中の評判でした! …でも最近 旦那さんが亡くなってしまいお婆さんは1人でお店を営むことになったんです 一人ぼっちになってしまったお婆さんに恩返しがしたい! でも神社に仕える身の私はここから外に出ることはできませんでした… そんな悔しい気持ちが積み重なり私はいつしか『どんなことをしてでも たとえ他の誰かを犠牲にしてでもお婆さんの役に立とう』と思い詰めるようになっていったのです! …そんな時でした 近くの学校で狐の霊を呼び出すコックリさんが流行りだし その影響で私は神社の外に出ることができたのです そしてお婆さんのお店の手伝いをするために『主らの身体をよこせ〜!』と 人間の身体を借りようとしたのですが… 人間たちは私が憑依した時のショックに耐えられず みんな意識を失ってしまったんです…」

キュウビ 「…なるほどな」

ナツメ 「おばあちゃんのお店を手伝うために…」

アキノリ 「悪気はなかったんだな…」

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ʕ•ᴥ•ʔ - ストーリー性や設定がとっても面白かったです!続き楽しみにして待ってます! (7月27日 6時) (レス) @page45 id: 57da985906 (このIDを非表示/違反報告)
スズカ - 読んだ感想さん人を不愉快にさせる事をコメントしないでください。貴方に悪気がなくともそう言うことは、コメントしない方がいいとをもいます。 (2023年2月21日 22時) (レス) @page45 id: fc7ec4eeb7 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫(プロフ) - ランさん» お久しぶりです!イカリン可愛いですよね〜 照れたところも可愛かったです! (2020年5月3日 22時) (レス) id: 63aea67749 (このIDを非表示/違反報告)
ラン - 久し振りです!イカリン可愛い(≧∀≦) (2020年4月27日 21時) (レス) id: a0fcefc40c (このIDを非表示/違反報告)
妖姫(プロフ) - 名無しのダレカさん» ありがとうございます!更新しました! (2020年4月21日 14時) (レス) id: 63aea67749 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妖姫 | 作成日時:2019年11月25日 21時

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