鬼族の姫には妹がいた様です (ページ15)

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もったいない男 3 ページ15

ケースケside
ケースケ「！トウマ！アキノリ！後ろ！」

アキノリトウマ「？」

アキノリとトウマは後ろを見る

アキノリ「なにも見えないぞ」

トウマ「ケースケにはもったいない男が見えているのか？」

ケースケ「う…うんていうかさっきから俺のことをジッと見ているんだけど…」

A 「どうして私たちには見えないんだろう？」

アキノリ「そうか！前におばばから聞いたことがある妖怪の中には特殊な妖気の波長で取り憑いた相手にしか見えない奴もいるらしい」

ナツメ「え⁉」

もったいない男「もったいな～い食べないならちょうだ～いラーメン残すのもったいないよね～もったいないよ～」

ケースケ「！」

もったいない男はケースケの残したラーメンを全て食べる

もったいない男「もっと…もっとちょうだい！」

ケースケ「うわぁ！」

店員「ありがとうございました」

Aたちは店を出る

トウマ「本当に送らなくて大丈夫？」

ナツメ「平気平気私がついてるし」

アキノリ「何かあったらすぐ知らせてくれよ」

ナツメ「わかった」

トウマ「大丈夫かな？ケースケ」

アキノリ「心配だな…」

A 「そうだね…」

～～夜天野家～～

ナツメ「今日のグラタンおいしいね」

ナツメ母「でしょう？ちょっといいマカロニ買ってみたの」

ケースケ「はぁ…」

ナツメ父「ん？どうかしたか？ケースケ？全然食べていないじゃあないか」

ケースケ「うん… ちょっと食欲が… ！」

ナツメ父「大丈夫か？ケースケ？」

ケースケは窓の外にいるもったいない男を見つける

ケースケ「ヒィィ！」

ケースケは椅子から立ち上がる

ナツメ母「ケースケ？」

ケースケ「なんで家にまで…」

ケースケの中で思い返されるのはアキノリの『取り憑かれ食欲を奪われた子供は痩せ細って死んでしまうと言われている』とゆう言葉

ケースケ (まさか俺死んじゃうの？)

～～翌日朝～～

もったいない男「それ残しちゃうの？もったいな～い」

ナツメ「ねぇケースケひょっとしてもったいない男が来ているんじゃあない？」

ケースケ「！そ…そんなわけないじゃん！」

ナツメ「だってあんた夕べからなにも食べ…」

ケースケ「少し食欲がないだけだから！」

ナツメ「ちょっとケースケ！」

ケースケは去る

ナツメ「意地っ張りなんだから…」